サイクリング中に『着るラジオ』でradikoを聴く(FMトランスミッター使用 カシムラ KD-218)

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今回はかなりマニアックで天邪鬼なネタになります😋。

自転車通勤中に大活躍しているウェアラブルな『着るラジオ』、自転車でのイヤホン使用がこの国では何故かNGなので私が辿り着いた解決策です。

受信感度も良く操作性もバツグンです。単3乾電池駆動なのも気に入っている所です。
TWINBIRD ツインバード 防滴 着るラジオ シルバー FM専用 両手をふさがず作業できる 肩掛けラジオ AV-J335S - Amazon


なのですが、休日のロングライド(遠乗り)などで使う場合にはラジオ放送局の送信所(アンテナ)からの距離が離れてしまうと放送が上手く聴取できない事があります。

今回はこの不具合をスマホのradikoアプリを使ってなんとかしよう、という話です。

全体システムはこんな感じです。
スマホでradikoを受信してその音声をトランスミッターでFMの電波に変換(変調)してラジオに届けます。

いろいろとツッコミ所が満載なシステムなのは承知しているつもりです😅。
ですが、私はこれで行くのです😤。

今回はこのシステムの紹介になります😋。


■サイクリング中に『着るラジオ』でradikoを聴く(FMトランスミッター使用)

●使用するハード(FMトランスミッター)

今回自転車でも使えるFMトランスミッターを探すのに苦労しました😅。すぐに300円ぐらいの中華製ガジェットが見つかると思っていたのですが…。
(Bluetoothがこれだけ一般的になった)今どきはFMトランスミッターって相当ニッチなんですね😋。

で、ようやく見つけたのがコレです。
カシムラ USBポートに接続できるBluetooth FMトランスミッター コンパクトタイプ イコライザー機能付 NKD-218 ブラック - Amazon

Bluetoothで受信したオーディオ信号をFMに変換(変調)して発信してくれるドングルです。自動車の中での使用を意図した製品のようですが、今回の私の用途にもピッタリです。
メーカー(カシムラ)製品ページより

(製品品番はAmazonの標記は誤りで(メーカー製品ページによると)『KD-218』が正しいようですね😅。)

Amazonの商品レビューを見ると、「ノイズが多い」、「FM電波の飛びが悪い(FMの到達距離が短い)」等の意見も多く見受けられたのですが、他に選択肢も無いので購入してみました。
後述しますが、このガジェットはクセ物です。相当な使いこなしが必要ですが使えます。


・製品仕様(メーカー製品ページより)

  • 本体色 ブラック
  • 無線方式 Bluetooth ver.5.1
  • 送信周波数範囲 2.402GHz~2.480GHz
  • FM送信周波数 88.1/88.3/88.7MHz
  • 対応プロファイル アドバンスオーディオディストリビューション(A2DP)
  • マルチポイント (同時接続) 非対応
  • SCMS-T 対応
  • 無線距離 約10m(Bluetooth)
  • 入力電圧 USB 5V/0.5A以上
  • 動作保証環境 -5~35℃(結露しないこと)
  • 本体サイズ/重量 22W×55H×10Dmm / 7g
  • 機能など:
    • USB電源連動機能
      • USBポート側の電源を切ると、端末の再生曲が自動で一時停止します。USBポート側の電源をONにすると端末のBluetooth機能と自動で再接続します。 (一部の機種では自動停止/自動再接続できない場合があります。)
    • イコライザー機能付。
      • 重低音モード(ベースモード)、ノーマルモードの2種類から選択可能。選択したイコライザーを音声でお知らせします。(選択したイコライザーのモードは記憶されます。)
    • 周波数を選ぶだけの簡単操作(88.1/88.3/88.7MHz)。選択した周波数が青く光ります。
    • 微弱無線局規定品
電源用のUSBプラグは表裏どちらの接続にも対応しています。
表裏対応の電源用USBプラグ

付属品は取説のみ

取説はこちら(メーカー製品ページ)からも見ることができます。


・使い方(操作)

- 電源ON/OFF

本機に電源スイッチはありません。
本機をモバイルバッテリーなどのUSB端子に繋ぐと自動で電源ONになります。一般的なUSB デバイスと同じですね。 
電源は自動でONです


- Bluetoothのペアリング

本機側の操作は不要です。
スマホで新しいBluetooth機器を検索すると製品版である『KD-218』が出てくるのでペアリングすればOKです。
スマホのBluetooth画面


- FM送信周波数の選択

本機のボタン(シルバー部分)を押す度に送信周波数が変わります。


- 音質調整(イコライザー機能:低音のブースト)

本機はFM送信音声の音質調整(低音ブースト)機能があります。
ボタン(シルバー部分)をダブルクリックすると低音ブーストモードがON/OFFします。
イコライザー機能(低音ブースト)のON/OFF

設定を切り替えるとラジオからは「Base mode(ベースモード)」「Normal mode(ノーマルモード)」とアナウンスされます。


●使用感

・自転車への装着

私の愛車🚲はモバイルバッテリーにも使えるライトを使っていいます。今回のFMトランスミッターを使うにはピッタリです😋。
ブログ内リンク:『モバイルバッテリーとして自転車用のライトを使う - その3(急速充電(蓄電・給電)対応、機能改善:AoiNaka Y98)

このライトにFMトランスミッターを繋いでみるとこんな感じです。
ライトからFMトランスミッターに給電します

このライトを使うことで自転車のハンドルに(ライトと共に)トランスミッターを搭載することができます。
実はこの接続状態ではFM電波の送信状態がちょっとダメなのですが…(後述します)。


・電波の接続安定度(Bluetooth・FM)

- Bluetooth接続

Bluetoothのバージョンが5.1なだけあってスマホとの接続は常時非常に安定しています。特に問題はありません😋。


- FM電波の飛び

トランスミッターの送信電波は相当弱いらしく指向性もあるようです。
いろいろ試してみましたがトランスミッターから着るラジオまでの到達距離は50cm程度です。更には受信状況はトランスミッターの取り付け方によって相当変わります。

単純にトランスミッターをライトに付けたこの接続状態では首につけた着るラジオまで安定してFM電波が届きません😥。
一番理想的な接続なのですが…

ここはアナログハード屋(ハム免許アリ〼😅)の出番です!( ̄ー ̄)ニヤリ
FM電波の飛びを改善しようといろいろやってみました!

バッテリーとトランスミッターの向きを変えたり、バッテリーとトランスミッターの間に変換コネクタなどを挿入すると電波の飛びが変わります。
バッテリーやトランスミッターの向きを変えてもFM電波の飛びが変わります

(ちなみにモバイルバッテリーを手で触っても飛びが良くなったりします。懐かしいですね、昔々エアチェックの時にFMラジオのアンテナを必死に回していた時の事を思い出します😋。)

実際に自転車のハンドルにライトをつけた状態で、使えそうな変換プラグ・ケーブルを使って本機から着るラジオへのFM電波の飛びを確認してみました。

一番良かったのはこの組み合わせです。
このケーブル、元々は透明なのですが…、年季が入り過ぎましたね😅

ケーブル長23cmのUSBの延長ケーブルを接続したときが一番FM電波が安定して着るラジオに飛んでいます(FMの波長とは関係無さそうなんですが😅)。

本件はたまたまトライアンドエラーで上手くいっただけで原理まで突き詰めていないので(恐らくGND線の長さ?)、全てのケースで有効とは思えません。本トランスミッターを使われる方はいろいろ試してみてください。


・音量・音質(ノイズ・低音ブースト)

- 音量

音量はちょっと小さいですね。スマホと着るラジオの音量を最大にしてもサイクリング中に聴くにはギリギリな感じです。


- ノイズ

着るラジオでFMの電波をちゃんと受信出来ている状態ではノイズ感は感じられません。
Amazonの商品レビューでの「ノイズが多い」というのはFMの受信状態が悪い時のノイズだと思います。


- イコライザー機能(低音ブースト)

上記しましたが、このトランスミッターにはイコライザー機能が搭載されていて低音をブーストすることが出来ます。
なのですが、着るラジオは低域の再生能力がほぼ無いので😅、低音をブーストしてもその差を感じることはできません。

更に言えば低音ブーストを有効にすると私の環境(着るラジオとの組み合わせ)では歪っぽいノイズが増加するので普段はOFFにしています。


・消費電力(モバイルバッテリーの持ち)

手持ちの電圧・電流チェッカーでradikoで放送聴取時の電圧・電流を測ってみましたが消費電流は測定限界(10mA)以下です。モバイルバッテリーの持ちは相当良さそうですね。
電流の表示値は『0.00A』(測定限界値以下)

ちなみにradikoで放送を聴取(再生)していない状態では消費電力が更に少ないらしく、モバイルバッテリー(ライト)の電力供給が勝手にOFFしてしまいます。低電流に対応していないモバイルバッテリーでは使えないかもしれませんね。


●改善要望点

なんと言ってもFMの送信電力を大きくして欲しいですね。電波法の縛りはあると思いますが、まだまだ増やすことは可能だと思います。

それと音量です。FMに変調する前にアンプって欲しいです。


●まとめ

一応なんとか使えているので、まあ良しとしましょう😋。
久々にFMトランスミッターをいじってみて面白かったです。

それにしても自転車でのイヤホン使用禁止って未だに「なんで?」って思うのですがなんとかならないですかね?自転車がダメならバイク(自動二輪)も車もそれこそ歩行者もNGだと思うのですが…。




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