耳を塞がないので周囲の音も聞こえるし、耳や頭部への圧迫も無い空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)。サイクリングなど屋外で音楽を聴く時にスマホとの組み合わせで愛用しています😋。
本ブログ内でも既に紹介しています。
リンク(ブログ内):『サイクリングで”耳を塞がない”オープンイヤーイヤホンを使ってみる(Earaku Smart G3)』 |
とても良いガジェットだと思うのですが、唯一の難点は(オープンイヤーという方式上しようが無いのかも知れませんが)低音・高音の再生帯域が狭いんですよねぇ~。
(私が安価な製品を選んだせいかもしれませんが😅)。
今回はそこをなんとかしようという話です。いろいろとトライしてみたいので本記事は連載とします😋
■”耳を塞がない”空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)の低音・高音不足の補正(音質改善)を試みる
(本連載は目次の一番下『1.』がスタート記事です。)
3.【2023.05.27】ハードウェア編②:軽量なシリコンリングを使ってみる
今回の目次(CONTENTS)
・ハード的な補正
・装着感・重さ
・音質の変化
・リングの幅
・リングの色
3-1. 今回の音質補正の方針
・ハード的な補正
前回シリコンバンドを使って明瞭度を上げることが出来ました。1ヶ月ぐらい使ってみていい感じでしたので、今回も音質補正としての狙いは同じで更なる改良を図りたいと思います。
前回に引き続き、今回もハード的な音質補正の試みです |
前回は壁を作るのにシリコンバンドを使いましたが、シリコンバンドを含めた全体の重さが元々のイヤホンの1.5倍にもなってしまうのが課題でした。
重さは個人の感想です😅 |
3-2. 使用するハード(シリコンリング)
重さの課題を解決するために、今回壁を作るために使ったのはシリコンリングです。
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ケーブル等をまとめるのが元々の用途ですが、前回使ったシリコンバンド同様、素材がシリコンなので軽く柔らかく耳に装着した時にも痛くならなそうです。バンドの幅は10mm、内径が18mmです。
Amazon商品ページより |
前回も紹介しましが、周囲に壁を作るイヤホンのスピーカー部の寸法は縦16.8mm ✕ 横26.4mm ✕ 幅13.5mmです。
空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)のスピーカー部の寸法 |
Amazon商品ページより |
3-3. シリコンリングの取り付け
このシリコンリングにはイヤホンのネックバンド部を通すための穴がないのでここからは自作です♪
まずリングにカッターでネックバンド部を通すための10mm程の穴(切り込み)を開けます。
壁の幅を確保するためにリングの幅の1/3ぐらいのところに穴を開けるのが良いと思います。
次にリングの穴にイヤホンのスピーカー部を通します。
スピーカー部の周囲には狙い通りの壁ができています♪
リングの締付けがあるのでシリコンバンド程の高い壁は作れませんが。 |
完成形はこんな感じです。
シリコンバンドの時と違ってコンパクトですね😋。
バンドを付けたままでは充電ができないので、充電のときはリングをイヤホンから外します。
3-4. 使用感
・装着感・重さ
シリコンバンド同様、素材が柔らかいシリコンなので耳に違和感はありません。
重さもイヤホンを含めた全体で16gで重さの増分は3gです。これなら許容範囲ですかね😋。今回の改良の狙い通りです✌🏻。
全体の重量は16gです |
・音質の変化
前回のシリコンバンドよりも壁の高さが低くなっていますが、シリコンバンド同様(音質の変化はありませんが)周囲への音漏れが減って耳に届く音が増えたようで、明瞭度が格段に上がっています。車の交通量の多い場所で今までと同じボリュームで聴いていても音楽がハッキリ聞こえます(もちろん周囲の音の聞こえ方に変化はありません)。
むやみに音量を上げると音が歪んでしまうしバッテリーの消費も増えてしまうのでこれはありがたい変化です。狙い通りです✌🏻。
3-5.改善したい点
・リングの幅
イヤホンの幅は13.5mmなので壁の高さも含めるとリングの幅は15mmぐらい欲しいところですが、今回のリングの幅は10mmしかありません。なので使っているうちにズレることがあります。まあ想定外(😅)の使い方なので仕方ないところではありますが…。
本シリコンリングは結構ギリギリです |
【参考】今のところ今回のリングより幅の広いリングは見つけられていません😑。
・リングの色
同じサイズのシリコンリングは色違いが結構あるんですが、黒とか濃紺がないんですよね~。
uxcellシリコンリングの色違い:Amazonより |
耳への装着時に目立たないようにするには黒か濃紺が欲しいなぁ。
ここら辺は今後の課題です😋。
3-6. 今回のまとめ
狙い通りに明瞭度がアップしました。大満足です♪
更なる軽量化についてはまた記事をアップしますね😋(既にアイディアはあります👍🏻)
2.【2023.05.21】ハードウェア編①:結束用シリコンバンドを使ってみる
今回の目次(CONTENTS)
・ハード的な補正
・装着感
・音質の変化
2-1. 今回の音質補正の方針
・ハード的な補正
前回も書きましたがインナーイヤーイヤホンならばイヤーピースで音質補正をするという手がありますが、空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)は方式上ハード的な音質補正が難しいですよね。
空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)はハード的な音質補正は難しい… |
そこを今回は果敢にハード的に補正をしよう!という回です。
アイディアとしては、空気伝導イヤホンのスピーカー部の周囲に壁を作ってスピーカーからの音を壁で反射させて特に低域を強化できないか、という作戦です。
今回はハード的な音質補正の試みです |
2-2. 使用するハード(シリコンバンド)
周囲に壁を作るスピーカー部の寸法はこんな感じです。
空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)のスピーカー部の寸法 |
縦16.8mm ✕ 横26.4mm ✕ 幅13.5mmです。
ここに壁を作るために使ったのはシリコンバンドです。たまたま手元にありました😋。
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2-3. シリコンバンドの取り付け
このシリコンバンド、穴の位置が絶妙です。
先ずバンドの穴にイヤホンのスピーカー部を通します。
シリコンバンドのこの穴位置が絶妙なのです! |
でクルッと回して固定すれば出来上がりです♪
簡単ですね。しかも驚くほどサイズはピッタリです!
スピーカー部の周囲には狙い通りの壁ができています♪
バンドを付けたままでは充電ができないので、充電のときはバンドをイヤホンから外します。
以上の説明では白いシリコンバンドを使ってきましたが、実使用では目立たないように黒いシリコンバンドを使っています。
黒いシリコンバンドを付けたところ |
これでシリコンバンドの取り付けは完了です😋。
2-4. 使用感
・装着感
柔らかいシリコンバンドなので耳に違和感はありません。狙い通りです✌🏻。
・音質の変化
期待していた音質の変化(低音の強化)は残念ながらありませんでした😥(シリコンだと柔らか過ぎて音を吸収してしまう部分のあるのかもしれませんね).
ですが、周囲への音漏れが減って耳に届く音が増えたようで、明瞭度が格段に上がっています。車の交通量の多い場所で今までと同じボリュームで聴いていても音楽がハッキリ聞こえます(もちろん周囲の音の聞こえ方に変化はありません)。
むやみに音量を上げると音が歪んでしまうしバッテリーの消費も増えてしまうのでこれはありがたい変化でした!
2-5.改善したい点
効果があったので今後も使っていく今回の作戦ですが、唯一改善したい点があります。
それは『重さ』です!
使っている空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)は13gと超軽量で装着していることを感じないところが魅力なのですが、今回使ったシリコンバンドは3gなので2個使うと6gも重量が増えてしまいトータルで19g。ということは50%も重量が増えてしまい大問題!です(個人の感想です😅)。
シリコンバンドを付けると全体の重量が1.5倍(19g)になってしまう…。 |
本件は今後の課題です😋。
2-6. 今回のまとめ
狙いとはちょっと違った結果になりましたが、明瞭度アップは大きな成果です。大満足です♪
軽量化についてはまた記事をアップしますね😋(既にアイディアはあります👍🏻)。
1.【2023.05.15】ソフトウェア編①:イコライザーアプリを使ってみる
1-1. 今回の音質補正の方針
・ハード的な補正について
インナーイヤーイヤホンならばイヤーピースで音質補正をするという手もありますが…。空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)は方式上ハード的な音質補正が難しいですよね。
空気伝導イヤホン(オープンイヤーイヤホン)はイヤーピースを使わないのでハード的な音質補正は難しい… |
・ソフト的な補正
という訳で、今回のオープンイヤーイヤホンの音質改善の方針はスマホ用のイコライザーアプリというソフト的な内容になります。
(すみません、何のヒネりも無くて😅)
1-2. 使用するアプリ
使ったスマホ用のイコライザーアプリはコレです。
フラットイコライザー - ベースブースター - Google Play |
スマホの音質調整用のイコライザーアプリです。これと言った特徴はありませんが、Google Playストアで評価が高かったので使ってみました。
1-3. アプリの仕様
10バンドのグラフィックイコライザー(GEQ)です。補正範囲は±15dBです。シンプルで使い易いアプリだと思います。
フラットイコライザー - ベースブースターの画面 |
本アプリにはGEQ(グラフィックイコライザー)機能の他に以下の音質調整機能があります:
- Bass Boost(低音ブースト)
- Loudness(ラウドネス)
- Virtualizer(3D?)
それぞれの機能のON/OFF、効果の程度は調節出来ます。
GEQ(グラフィックイコライザー)以外の音質調整機能 |
本アプリは接続するデバイス毎にイコライザーの設定を変えることが出来ます。
接続先毎のイコライザー設定の保存画面 |
今回の場合、スマホと空気伝導イヤホン(インナーイヤーイヤホン)”G3”がBluetoothで接続すると保存したイコライザーの設定が有効になります。
1-4. 使用感
本アプリは最大±15dBの補正が可能ですが、元々のイヤホンの周波数特性が貧弱だと、低音・高音共にブーストし過ぎた場合、歪み音が聞こえるだけ(&バッテリーの消費が増えるだけ)なのでオススメしません。
ブーストし過ぎると歪み音ばかり聞こえます |
歪まない程度で補正するとこんな感じですかね😋。これぐらいの感じで低音・高音をブーストして使っています。
実際に使っているブーストレベル |
(アプリ画面の表示上はたいした事ないように見えますが、ブーストしている3dBは電力にして2倍なので結構大きい値です。)
ちなみにGEQ以外の機能は使っていません😋。
この状態でイコライザーのON/OFFを聴き比べるとONの時の方が音の厚みが出て、イコライザーの効果を感じることができます♪
1-5. 今回のまとめ
イコライザーアプリを使っただけですが音楽が”より”楽しくなります。簡単な方法なので、イヤホンの音質に不足を感じる場合にはオススメです😋。
ですが、このイコライザーでの補正だけではまだ満足な音質とは言えないので、別の音質改善についても引き続き検討します。
なにか良い方法を思いついたらまた記事をアップしますね😋。