HDMIって抜き差しを繰り返したりするとあっという間に接触不良がおきますよね。仕事で使う共用モニターにノートPCを接続しようとして「あ、またダメだ。」みたいな事ってよくあります。
またテレビ(モニター)側でも「なんかいつの間にか接触が悪くなってきたなあ」ってこともありますよね。
今回はこの『HDMIコネクタ接触不良問題』に取り組んでみました。
■HDMIコネクタの接触不良の改善を試みる
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●推定原因:接点の変形
HDMIってUSB等に比べるとコネクタが大きく、ケーブルは太いので、接点部に非常に大きくて無理な力(応力)がかかる可能性が高いです。その割に接点部の電極は非常に細く小さいので、大きな力には耐えられません(ACプラグのように大きくて頑丈な電極ならば大丈夫ですが)。頻繁に抜き差しする場合、挿し方によってはこの力により接点が変形してしまって接触不良を引き起こしていると考えられます。
テレビ(モニター)側でもケーブル自体の重さや曲げからくる力で同様の接触不良が起きたりします(テレビのHDMI端子って高いところにあるので、ケーブルの重さがかかり易いのです)。
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HDMIケーブルとコネクタの重みで接点に大きな力(応力)がかかる |
●対策
この接点部にかかる力(応力)を低減してやれば接触不良は起きづらくなる、という観点で対策を2つ紹介します。
・案1. 接点への力(応力)を緩和する変換コネクタを使用する
- 可動部付きのHDMI変換コネクタ
第一案は実際に我が家で採用したこの変換アダプタです。
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ポイントは角度を自由に変えられる可動部があることです。この可動部が接点部への力(応力)を緩和してくれます。(商品レビューでは『チープな造りが心配』、という声が散見されましたが、その『チープさ』こそが力を逃してくれるのです😁。)
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HDMIコネクタの接触不良対策:案1 |
※接触不良が非常に頻繁に起きたり、完全に繋がらなくなった場合は接点が大きく変形してしまっているのでこの方法は効果がないと思います。
またこのアダプタは確かに造りがチープに思えるので😅、頻繁に抜き差しするノートPCとの接続等でPC側に使う場合はどこまで耐えられるかは未知数です。
- 更に良さそうな変換コネクタ
【2024.10.2追記】
上記した変換コネクタは可動方向が一方向ですが、以下のコネクタは2方向に動くので応力が更に緩和されて接触不良がより起きづらそうですね。
ただし使っていないので性能・機能は不明です。購入・使用に際しては本ブログの筆者(私)および本ブログは一切の責任を持ちません。自己責任にてお願いします。
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・案2. コネクタに負荷(応力)のかからないケーブルにする【2023.08.01大幅改定】
第二案はケーブル全体を交換することです。交換するケーブルのポイントは
- ケーブル部がしなやかで軽い
- コネクタ部が短く軽い
です。(接点部に負荷をかけないという意味で基本的な考え方は案1.と一緒ですね。)
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このケーブルは非常に細く、コネクタ部も小型・軽量です。
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Amazon商品ページより |
機器側コネクタへの負荷は大幅に低減され、案1.と同様に接触不良は改善されると思います。
実際に使ってみました。
ケーブル部は細いですが柔らかくはありません。が、コネクタ・ケーブルを含めた重量がとても軽いので、コネクタ接点への応力は大幅に軽減されていると思います。
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HDMIコネクタの接触不良対策:案2 |
(ケーブル長は機器側コネクタにケーブル以外の重みが伝わらないように長めの50cmを選択しました。)
HDMIって元々はテレビとレコーダー等の間の接続を想定して考えられた規格でしょうから、繰り返しの抜き差しは想定外の使い方なのだと思いますが、それにしてももうちょっと考えてくれなかったのかなぁ。
📅本記事のオリジナル公開日:2020.10.16