(リモート起動はWOLを使えば簡単なのですが、シャットダウンは結構(私の中では)ハードルが高い😅。)
最近はハード的に実現できていたので、ソフト的なアプローチは暫く放っておいたのですが、新たな方法を見つけました。
今回はこの方法の紹介になります。
■Windows PCをリモートで確実にシャットダウンする(Push2Run使用)
●使用するアプリ・サービス
・Push2Run
今回キモとなるアプリはこれです。
Push2Run |
我が家のスマートホームの神経(情報伝達)とも言うべきサービス:Pushbulletのメッセージ(テキスト)を受信してPCの制御ができるPCアプリです。
・Pushbullet
本プログではおなじみのサービスですね😋。スマホ・PC・クラウドサービスなどの間でデータをやり取り出来てスマートホームにも使える神サービスです。
Pushbullet: SMS on PC and more (- Google Play) |
このサービスの詳細はこちら(本ブログ内)をご覧ください。
リンク(本ブログ内):『PCやスマホ・タブレット間のファイル転送やテキストのやり取りを楽ちんにする(Pushbullet)』 |
●アプリ・サービスの設定
ここではIFTTTとの連携の例を紹介します。
今回作成したシステム |
・Push2Runの設定
Push2Runでは大きく2つの設定が必要です。以下、説明します。
- Pushbulletとの連携
Push2RunをPCにインストールしたら先ずPushbulletとの連携設定を行います。
File > Options > Pushbullet Triggers > Pushbullet の『Pushubullet
Access Token』にPushbulletのTokenを入力します。
Push2Runの設定:Pushubullet Access Token |
PushbulletのTokenの取得方法ですがPushbulletのWebサイトでMy account > Access Tokensの『Create Access Token』から取得できます。(事前にPushbulletのアカウントを作成しておく必要があります)。
PushbulletのTokenの取得 |
続いて『Title
filter』にPushbulletに発行するメッセージタイトルを入力します。(ここでは『Push2Run』としました。)
Push2Runの設定:Title filter |
残念ながら本項目は省略できません(残念な理由は後述します)。
最後に『Enable Pushbullet』のチェックボックスをチェックしてPushbulletとの連携を有効にします。
Push2Runの設定:Enable Pushbullet |
以上で『OK』をクリックすれば、Pushbulletとの連携設定は完了です。
- PCシャットダウンの設定
Actions > Add の『Listen
for』にPCに引き渡すPushbulletのメッセージ(ここでは『pc_shutdown_push2run』としました)を入力します。
Push2Runの設定:Listen for |
『Open』にWindows PCをシャットダウンするコマンド『shutdown』を入力します。
Push2Runの設定:Open |
『Parameters』にshutdownコマンドのオプションを入力します。
このオプション設定がPCを確実にシャットダウンさせるためのポイントです。
- /sg :自動開始用にアプリケーションを登録しPCをシャットダウン。
- このオプションを指定することにより、次回起動時のサインイン前にPush2Runが起動し、サインイン前のPCのシャットダウンを可能にします。
- 更には、(理由は分からないのですが😅)シャットダウン前の状態をほぼほぼキープしてくれています(スリープからの回復状態と同じ感じです)。
- /f :警告なしで実行中のアプリケーションを強制終了する
- /t 1:シャットダウンまでの時間を指定。(ここでは『1』秒)
最後に『Description』にこのアクションの名称(ここでは『shutdown』としました)を入力します。
Push2Runの設定:Description |
以上で『OK』をクリックすれば、PCシャットダウンの設定は完了です。
これでPush2Runの設定は完了です。
Push2Run設定完了~ |
・IFTTTの設定
IFTTTのIF(トリガー)とTHEN(アクション)の設定は次のようになります。IFTTTのアプレット |
- IF(トリガー)の設定
IF(トリガー)としては『Google Assistant V2』を選択して、『Scene name』 にはGoogle Nestに話しかけるフレーズ『PC眠る』を入力します。IFTTTのIF(トリガー)の設定 |
- THEN(アクション)の設定
THEN(アクション)としては『Pushbullet』を選択します。
- 『Title』には、Push2Runの『Title filter』に入力したテキスト(今回は『Push2Run』』)を
- 『Message』には、Push2Runの『Listen for』に入力したテキスト(今回は『pc_shutdown_push2run』』)を
入力しPushbulletに発行するメッセージを指定します。
IFTTTのTHEN(アクション)の設定 |
以上で、IFTTTの設定は完了です。
完成したIFTTTアプレット |
●使用感
Google Nestに「OK Google,
『PC眠る』を有効にして」と話しかけるとPCがシャットダウンします。(※IFTTTのGoogle
Assistantで設定したフレーズには「を有効にして」を付けて話しかける必要があります。)
本件を応用して各種スマートホームデバイスからの制御ももちろん可能です。
●改善要望点
純粋(?)なPushbulletアプリではメッセージを送信する時にTitleの設定が出来ない(?)ので、Push2RunのPushbullet連携はTitleを省略できるようにして欲しいです。
純粋(?)なPushbulletアプリにはTitle入力欄が見当たりません |
●まとめ
ソフトウェアだけでPCのリモートシャットダウンが実現できるようになって大満足です😋。
久々に我が家のスマートホームのシステム図がアップデート(Push2Runが追加)されました!
我が家のシステム図にPush2Runを追加(左側) |
【おまけ】ハードウェアを用いた別法
PCのリモートシャットダウンはスマートリモコンを用いた別法もあります。こちら(本ブログ内):『スマートリモコンでWindows
PCをシャットダウンする(赤外線リモコン:ルートアール RW-PC37SV使用)』をご覧ください。
リンク(本ブログ内):『スマートリモコンでWindows PCをシャットダウンする(赤外線リモコン:ルートアール RW-PC37SV使用)』 |
この別法でもサインイン前のPCのシャットダウンが可能です。