2種類の格安(直流)電子負荷を使ってみる(KAUMO URF4, ICQUANZX XY-FZ35)

📅
真面目に作っているUSBリニア電源の検討に必要な格安の直流電子負荷を2つ(2種類)購入しました。

1つ目はUSBに特化した超格安(999円)タイプのコレです。

KAUMO USB抵抗器 電子負荷ボリューム (ベアリングファン仕様) - Amazon


もう1つは大電力タイプ(35W)のコレです。こちらも格安(2,198円)だと思います。
ICQUANZX 定電流電子負荷パワーエージング可変負荷モジュール電池放電容量試験機(5A 35W) - Amazon

今回はこの2つの電子負荷の使用感の紹介になります。


■格安電子負荷(2種類)の使用感

1.超格安タイプ(KAUMO URF4)

入力端子をUSB端子に特化したお手軽モデルです。
Amazon商品ページより


1-1.製品仕様(Amazon商品ページより)

  • 動作電圧:DC 3.7 ~ 13V
  • 連続電流:0.15 ~ 3A
  • 最大消費電力:15W
  • 負荷電流調整:ボリュームを右に回す(時計回し)と負荷が上がります。
  • ファン:ヒートシンクの温度が上がる(約40℃以上)とファンが自動的に回ります。低負荷時にファンは回りません。
Amazon商品ページより

最大3Aまで対応していて、DC12Vでも使えるので私の用途としては完璧です♪

『ペアリングファン仕様』と謳っていて”高耐久ファン仕様”より安価な本機ですが、おそらくボールベアリングタイプのファンを使っているのだと思います。毎日使うものではないので我が家では何も問題はありません。安いのが一番です。


1-2.使用感

負荷をつけたいモノ(モバイルバッテリーやUSB充電器など)のUSBコネクタに本機を接続すると本機の負荷動作が始まります。電源スイッチ等はありません。簡単です。
負荷電流調整用のボリューム(半固定抵抗:トリマー)は多回転タイプなので、細かい電流調整が可能です。(ドライバーを使うこと無く)指で回すことが出来るところも良いですね。
本機には電流・電圧等の表示機能はありません。負荷電流を調整するためにも電流チェッカーを別途使用する必要があると思います。

試しにUSB充電器に繋いでみるとこんな感じです。1.45A流してみました(消費電力は約7W)。通電して間もなく(10秒ぐらい?)でファンが回り始めました。いい感じです.
USB充電器に接続しています

本機にはファンの耐久性の高いモデル『KAUMO USB抵抗器 電子負荷ボリューム (高耐久ファン仕様):URF1』がありますが、私の用途(実験用)としてはコスト優先のこちらで十分ですね。


1-3.改善要望点

価格を考えると十二分です😁。
強いて言えば本体のどこか(基板?)に電圧範囲と電流範囲、許容電力を印刷しておいて欲しいですね(使用頻度が高いものではないので、忘れてしまいます😅)。
袋に必要な表示はありますが、やはり本体に欲しいですね😋


2.大電力タイプ(ICQUANZX XY-FZ35)

こちらは35Wまでの負荷として使える大電力タイプです。
Amazon商品ページより

2-1.製品仕様(Amazon商品ページより)

  • 入力電圧範囲 ※1:DC5.0-30.0V(逆接続保護付き)
  • 負荷電圧範囲:DC1.5-25.0V(逆接続保護付き)
  • 負荷電流範囲:0.00-5.00A
  • 放電電力:35W
  • 定電流精度:±(1%+ 3桁)
  • 電圧精度:±(0.5%+ 1桁)
  • 過電圧保護(OVP)※2:デフォルト25.2V(リセット可能)
  • 過電流保護(OCP)※2:デフォルトは5.10A(リセット可能)
  • 過電力保護(OPP)※2:デフォルト35.5 W(リセット可能)
  • 低電圧保護(LVP)※2:デフォルト1.5V(リセット可能)
  • 過熱保護(OTP)※2:デフォルトは約80℃(リセットできません)
  • ファン回転数:8000±10%RPM
  • 大きさ:幅80mm✕高さ43mm✕奥行き46mm
※1:本機自体を動作させるための電源入力電圧
※2:保護が作動すると、LCDディスプレイが点滅し、OVP、OCPなどの保護が表示されます。
Amazon商品ページより

本機は、①負荷として接続する端子、と、②本機自体を動作させるための電源入力端子、が別です。また各種保護回路もついています。本格派ですね。
シリアル通信もできるようですが、残念ながら詳細は不明です(私の自作用途では不要ですが😅)。


2-2.使用感

2-2-1.操作感

本機の出力(負荷動作)OFFの状態で、負荷電流値をダイヤルで設定して出力ボタンをONにするだけです。簡単ですね。
本機に負荷としてかかっている電圧・電流はLCDに表示されます。
DC5V / 2A負荷時

ダイヤルはボタンも兼ねていて、押下すると表示が変わります(電力量など)。


2-2-2.本機自体の電源について

本機は負荷用の端子と電源端子が別れていますが、本機の動作電圧であるDC5V以上であれば2つの端子を並列接続することにより別電源無しでも使用できます。
DC5V以上なら別電源レスで使用可能です(右写真はDC5V / 2A負荷時の使用例)

ただしこの場合はLCD表示の負荷電流に加えて、本機自体の消費電流を考慮する必要がありますね。

と言う訳で、参考として本機自体の消費電流を測定してみました(電源電圧DC5V / DC16Vの2つの場合を測定しています)。

・電源電圧DC5V時の本体消費電流:
負荷動作無し(0V / 0A)の時の本機自体の消費電流(電源電圧:DC5V)


・電源電圧DC16V時の本体消費電流:
負荷動作無し(0V /0A)の時の本機自体の消費電流(電源電圧:DC16V)

ファンが回転すると、(当然ですが😅)消費電流が増えます。
負荷有り(DC5V / 2A)の時(ファンは回転しています)の本機自体の消費電流(電源電圧:DC16V)

電源電圧によって本機自体の消費電流は変わるようです。また、ファンの回転・無回転によっても消費電流は変わりますので、数十mA単位での負荷電流の正確な設定を行う場合には本機の電源ば別にすべきですね。


2-2-3.そのほか

上記実験後、使いやすいように電源端子と負荷端子には常設のUSBコネクタ(オス)とDCジャックを付けました。
電子負荷(XY-FZ35)にはUSBオスとDCジャックを常設しました

負荷端子と電源端子を共用できるように(単一被実験機でも動作できるように)、USBメスーメスの変換端子DCプラグーDCプラグの変換端子も用意しました。


2-3.改善要望点

強いて言えば、こちらも本体のどこかに電圧範囲と電流範囲、許容電力を印刷しておいて欲しいです。
忘れてもいいように、必要な情報はシールに書いて貼り付けています😅


【おまけ】今回使用したUSB⇔ネジ式端子変換コネクタ 

今回の記事中で使用したUSBオス⇔ネジ式端子(=バラ線)の変換コネクタはコレです。
Poyiccot USB 2.0 Aネジ留め式端子台, USB コネクタオス端子、、USBオスto 5ピンネジ留め式端子アダプタコネクタへ、2個 - Amazon

ネジ式端子は5端子なのでデータ通信(USB 2.0)にも対応できます。実験で使うにはとても便利ですよ♪




0 件のコメント: