電子工作のAC100V系の実験用に純抵抗のダミーロード(100W)を購入しました。
ところがこの抵抗がやたらと小さいんですよね。とても100Wで使えるとは思えません。
そこで実際にどの程度の消費電力まで使えるか確認してみました。
今回はこの紹介になります。
本記事の内容について私(筆者)および本ブログは一切の責任を負いません。参考にされる方は全て自己責任にてお願いします。
■格安超小型100Wメタルクラッド抵抗のダミーロードとしての実力を確認する
●使用するハード(抵抗器)
今回ダミーロードとして購入した抵抗器はコレです。
PATIKIL 100W 200オーム アルミシェル抵抗器 2個 アルミハウジング抵抗器 ケース入り巻線抵抗器 ねじタップ電力抵抗器 ゴールデン - Amazon |
200Ωで100Wなので、AC100V系の実験の負荷として適しています(100V印加しても消費電力は50Wです)。 2個入りでAmazonで1180円でした。
・製品仕様(Amazon商品ページより)
- カラー: ゴールデン
- 素材: アルミニウム
- パワー: 100ワット
- 抵抗: 200オーム
- 許容範囲:5%
- 取り付けタイプ: ネジ付きシャーシ取り付け
- 取付穴径:3.4 mm
- 取り付け穴の距離:44 mm
- ロッドの長さ:13 mm
- ボードの長さ:60 mm
- 合計サイズ:85 x 21 x 16 mm(L*W*H)
- パッキングリスト: 2 x アルミハウジング抵抗器
サイズ(Amazon商品ページより) |
実物を見てみると本当に小さいですね。私の感覚ではせいぜい10Wクラスの抵抗です。これで本当に100W大丈夫かぁ😅?
付属品:なし(右上は大きさ比較の為の1円玉・10円玉・100円玉) |
正直言ってこの大きさで100Wイケるとは思えませんが(個人の感想です)、使用温度範囲や外付けヒートシンク等の条件の記載がどこにもありませんので、このまま(温度は監視しながら)使ってみます。
●抵抗器の実力確認
・抵抗値
テスターで実測したところ以下の通りです。
- 抵抗1:197.30Ω
- 抵抗2:198.38Ω
仕様上は『抵抗: 200オーム』『許容範囲:5%』なので優秀ですね。
・温度上昇(12.5W消費時)
余りにも小型な抵抗なので、実験として100Wより遥かに小さな消費電力で抵抗本体表面の温度上昇を確認してみました。
実験は抵抗1個が約12.5W消費するように(=2個直列でAC100Vを印加)して行いました。
消費電力12.5Wの時の抵抗の表面温度を測定 |
抵抗は木の台に置いています(万が一にも熱で机が傷まないように)。
(抵抗の間の木台の模様は本実験とは関係ありません。)
【測定結果】
結果は
- 温度上昇値(⊿T):約105deg
- 初期値:26.5℃ ⇒ 収束値(30分後):131.8℃
- (30分間の通電で温度はほぼ飽和しました)
でした(木台使ってて良かったぁ〜😅)。
温度上昇105degは高すぎですよね。抵抗単体で安心して使うには、(感覚的には)この消費電力(12.5W)でもオーバーで、長時間使うなら5Wぐらい以下で使いたい感じです。
(12.5Wでも触れられない温度なのでDIY環境では危険だと思います。)
ヒートシンクを取り付ければもっと頑張れると思いますが、ヒートシンクの大きさを検討しなくてはなりませんし、その価格や取り付けの手間ひまを考えると、(単体でも安心して使える)もっと大型の電力抵抗を使うべきと私は思います。
大型の電力抵抗の例 |
●まとめ
今回購入した抵抗器は単体では5W程度、無理をしてもせいぜい10W程度での使用が限界なことが分かりました。今後使うときには気をつけないといけませんね😋。
今回は購入前から抵抗の大きさ(サイズ)は分かっていたので失敗談ではありませんよ😅。
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