ぬい撮りでぬいぐるみと背景の両方にピントを合わせ易くする(ぬいしょっと使用)

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『ぬい撮り』って言葉をご存知ですか?オジサンと呼ばれて久しい私は今知りました😅。

『ぬい』とはぬいぐるみのこと。お気に入り(推し)のぬいぐるみの写真を撮ることをぬい撮りと言うそうです。
諸般の事情により😅私もぬい撮りの沼にはまりつつあります。

このぬい撮り、やってみると技術的にも奥が深く、ぬい(ぬいぐるみ)と背景の両方にピントが上手く合わせるのが結構難しいのです。
それをあれやこれやとやってみました。

ぬい撮りでぬいぐるみと背景の両方にピントを合わせ易くする

今回はこの紹介になります。


ぬい撮りでぬいぐるみと背景の両方にピントを合わせ易くする(ぬいしょっと使用)

●ピントが合わない原因:被写界深度が『浅い』

・被写界深度とは?

写真を撮る時に、ピントを合わせられる奥行き範囲のことを『被写界深度(ひしゃかいしんど)』と言います。

ぬい撮りのピント(被写界深度)


・被写界深度が『深い』・『浅い』

  • 被写界深度が『深い』:ピントが合う奥行き範囲が広く、遠近両方の被写体にヒントが合います
  • 被写界深度が『浅い』:ピントが合う奥行き範囲が狭く、遠近の被写体の片方にだけピントが合います
ぬい撮りのピント(被写界深度が深い)
ぬい撮りのピント(被写界深度が浅い)

写真を撮った時のイメージはこんな感じです。

ぬい撮りのピント(被写界深度)
    • 被写界深度が『深い』:風景写真などの全て被写体にピントを合わせる時に向いています
    • 被写界深度が『浅い』:ポートレートなどで背景をぼかしたい時に向いています

    ぬい撮りの時にぬいぐるみと背景の両方にピントが合わないのはこの被写界深度が『浅い』状態です。
    被写界深度はカメラ(スマホ)や撮影の設定で変えることができるのでトライしてみました。


    ・被写界深度を深くする方法

    具体的に被写界深度を深くする方法は:

    • ひとつのレンズで撮影する場合:F値(絞り値)を大きくする
    • レンズを選べる場合:(焦点距離が短い)広角レンズを使う
    • カメラと被写体の距離を離す

    です。

    以下にそれぞれのスマホでの実現方法を紹介します。


    ●ピントを合わせる具体的方法

    ・ひとつのレンズで撮影する場合:F値(絞り値)を大きくする

    残念ながらスマホのカメラには絞りがないので出来ません😅。


    ・レンズを選べる場合:(焦点距離が短い)広角レンズを使う

    今どきのスマホは望遠・標準・広角の3つのレンズを搭載しているものが多いですよね。

    スマホの3つのカメラ(望遠・標準・広角)

    このうちの広角レンズを使うようにすると被写界深度を深くすることができます。

    スマホでの具体的な操作としては撮影時の倍率を下げればOKです。
    (私のスマホの場合は『x 0.7(倍)』、『x 1.0(倍)』、『x 2.5(倍)』の3種類なので『x 0.7』を選択します。)

    スマホカメラ画面(Xperia 5 IV)


    ・カメラと被写体の距離を離す

    被写体とスマホ(カメラ)の距離が遠いほど被写界深度が深くなります。つまりスマホからぬいぐるみを遠ざければピントが合わせ易くなります。

    ぬい撮りのピント(被写界深度)

    とは言っても、ぬいぐるみをスマホから遠ざけて画面の中に収めるって結構難しいですよね〜。手で持つと限界あるしー。
    と思っていたら良いモノを見つけました。


    - ぬい撮り専用アーム(ぬいしょっと)

    コレです。被写体であるぬいぐるみを固定して撮影しやすくするアームです。
    サイプラス ぬい撮り携帯撮影用グッズ ぬいしょっと ぬいぐるみ携帯片手撮影 ぬいぐるみとお出かけ ぬい活 -

    これを使えばぬいぐるみを手元から遠ざけることができますね😋。
    Amazonで1302円でした(2025.9.19時点)


    製品仕様(Amazon商品ページより)

    • 商品名:ぬいしょっと
    • メーカー名:株式会社サイプラス
    • サイズ{約):
      • スマホ取り付けパーツ:縦5×横8x高3cm(横最大11cm)※横幅5.5~8.5cmまでのスマートフォンに取付可能。
      • アーム:25cm
      • ぬいぐるみ固定アーム:10cm(ぬいぐるみ体重120g程度まで)
    • 重量:77 グラム
    • 材質:ポリアセタール樹脂、ABS、鉄、PVC
    • 原産国:中国
    ぬいしょっと
    付属品は取説?のみ

    この製品は上図右側の黒い部分にスマホを付けることを想定しているようですが、この黒い部分を手で持てばぬいぐるみ自体を手で持つよりもカメラ(スマホ)から遠ざけることができます。

    取説?

    ぬいぐるみ固定部とアーム部は自由な形に曲げることが出来るのでぬい(ぬいぐるみ)をしっかりと固定することができます。

    (今回の用途では使いませんが)スマホ取り付けパーツ(黒い部分)もしっかりした造りでスマホをガッチリ固定することができます。


    - アームの耐荷重について

    製品仕様上は『ぬいぐるみ体重120g程度まで』となっていますが、気になるところなので確認してみました。

    トウカイテイオー(重さ:約260g)では重さでアームが曲がってしまってぬいを支えきれませんでした(手でアーム部を持つ必要があります)。

    ぬいしょっと
    トウカイテイオーは重い!

    吊り計り(スケール)で測ってみると、アームが曲がらずに支えきれるぬいぐるみの重量は

    • 耐荷重(実測):100gぐらい(ぬいぐるみの形状や重心位置にも依存します

    でした。ほぼ仕様通りですね。


    ●対策してみての撮影

    今回、撮影に使用したぬいはコレです。

    トドロッキー
    トドロッキー
    • 名前:トドロッキー
      • (東京都世田谷区)等々力渓谷商店街振興組合のゆるキャラ
    • 身長:約10cm(実測)
    • 体重:約26 g(実測)

    細かい柄があるのでピントの判断がしやすく、形(逆三角形)も結構イレギュラーなので、今回のテスト向きかなと思って我が家のぬいの中から選抜されました😋。

    ぬいしょっとに取り付けてみるとこんな感じです。

    ぬいしょっと
    ぬいしょっとに取り付けたトドロッキー(ぬい)

    スマホカメラの標準の倍率(x1.0)で撮影してみるとこんな感じです。ぬいは手で持っています。
    ぬいと背景のどちらかにしかピントが合いません。

    ぬい撮りのピント

    では、以下に対策を行った時の結果を紹介します。


    ・広角レンズを使う(スマホカメラの倍率を下げる)

    スマホの広角レンズを使うと(倍率を下げてみると)こんな感じです(写真左)。倍率標準の画像(右)と比べるとぬいと背景の両方にピントが合ってますね。

    ぬい撮りのピント(カメラの倍率)

    ※ 広角レンズ(x0.7)を使うと全体が小さく写るので左の写真は右の写真と同じぐらいの大きさになるようにトリミングした後の画像です。

    (参考)広角レンズ(x0.7)で撮影した時のトリミング前の画像
    (撮影したガメラとぬいの位置は標準レンズ(x1.0)の時と同じです。)


    ・カメラと被写体の距離を離す(ぬい撮り専用アーム『ぬいしょっと』使用)

    ぬい撮り専用アーム『ぬいしょっと』を手で持って距離を稼いでみるとこんな感じです(写真左)。効果アリですね。手でぬいを持った画像と比べると背景にもピントが合っています。が、その効果は広角レンズ使用時(倍率を下げたとき)ほどではないようです。

    ぬい撮りのピント(ぬいしょっと)
    (アームを使っているので、ぬいは小さく写ります)

    この方法でさらにピントが合うようにするにはぬいとカメラ(スマホ)の距離さらに離す必要があります(ぬいしょっとでは最大でも25cmしか離せません)。なので、ぬいしょっとを自撮り棒に付けるなどのひと工夫が必要ですね。

    ぬいしょっとの改善例


    ●改善したい点・要望点

    • ぬいしょっと
      • ぬいぐるみを固定する部分のアームは3本にして欲しいです
      • ぬいぐるみを固定する部分のアームの色は透明(クリア)にして欲しいです
      • 自撮り棒のように伸びる機構を付けて欲しいです
    • そのほか
      • 本来ならばスマホに絞りが欲しいのですが、こればっかりは無理ですかねぇ😂


    ●まとめ

    スマホカメラの倍率を下げる(広角レンズを使う)、専用アームでぬいぐるみとの距離を稼ぐ、等によりぬいぐるみと背景の両方にピントを合わせやすくすることができました。

    改善すべき点はありますが、まずは満足です😋。



    【おまけ】類似品(ぬい撮り専用アーム)

    (私が探した範囲ですが)今回紹介した『ぬいしょっと』と同じ機能の製品がありました。

    コジット 自在に動くワイヤーで 推しを撮影できる 自分の手が映り込まない 楽しく推し活 muchu muchu主役は推し!撮影アシストワイヤーN -

    こちらはアーム部の長さが40cmと長いのでぬいしょっとよりもぬいと背景のヒントが合いやすいと思います(私はぬいぐるみ固定アーム部の長いぬいしょっとを選びましたが)。
    ただし本品は使っていないので本記事で紹介したモノと同様の性能・機能なのかは不明です。購入・使用に際しては本ブログの筆者(私)および本ブログは一切の責任を持ちません。自己責任にてお願いします。


    【おまけ2】F値と被写界深度に関する技術的補足

    【2025.12.12追記】
    本文中ではF値と被写界深度の関係について、以下のような矛盾とも思える2つの内容を記載をしています:

    • 『F値が大きい方が被写界深度が深い』
    • 『(F値の小さい)広角レンズの方が(F値の大きい)標準・望遠レンズより被写界深度が深い』
    「これってどーみても矛盾だよね🤔?」と思われる方もいるかもしれません。本件は言葉足らずなところがあるので🙇🏻技術的な補足説明をしときますね😋。

    F値(絞り値)というのは

    • F値レンズの焦点距離 ÷ レンズの有効口径

    で定義されます。
    なのでF値は『絞り値』と言われますが。絞り(有効口径)だけでなくレンズの焦点距離も関わっています。

    『被写界深度を深くする』ための方法とF値との関係を言うと:

    • 焦点距離を短くする ⇒ F値は小さくなる
    • 絞る(有効口径を小さくする) ⇒ F値は大きくなる
    となってしまって、「『F値を大きくすると被写界深度が深くなる』ってナニ🤔?」となってしまいます。

    この意味するところは『被写界深度を考える時には、異なる焦点距離のレンズ(の開放時)のF値を比較しても意味はない』です。
    (参考:異なるレンズ間での開放時のF値の比較はレンズの明るさ(≒暗所での強さ)という観点などではとても意味があります。)

    『F値が大きい方が被写界深度が深い』と言うのはあくまで『レンズを変えない場合には、絞りを調節して有効口径を小さく(狭く)すると効果がある』と言うことで、異なるレンズ間の比較では意味がありません😅。

    なので被写界深度を深くする方法について正しく?言うならばF値という言葉は使わずに

    • レンズの有効口径を小さくする(絞る)
    • 焦点距離の短いレンズを使う
    という表現が適当だと思うのですが、一般的な被写界深度の解説にも『F値が大きい方が被写界深度が深い』と書いているんですよね~。光学系(カメラ)が専門外(?)の私は理解するまで時間がかかりました😅。

    そもそも『F値 = 絞り値』として話をしているカメラ業界界隈の言葉の使い方が私のような門外漢が混乱してしまう原因だと思うのですが、「異なるレンズを比較するときのF値は絞りのことじゃねーよ、そんなのカメラの常識だろ!」と言われてしまえばそれまでですよね😂。

    本文中では具体的な対処方法の説明を優先したので、細かい?説明となるこの内容は省略しました。ご了承ください🙇🏻。




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