格安GPSサイコン(サイクルコンピュータ)を使ってみる(XOSS G+)

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【2022.1.31追記】
本機(XOSS G+)は2022年になると正常に動作しない不具合が発生しました。この不具合はファームウェアの更新により解消しています。(詳細はこちらの記事(ブロク内)をご覧ください。)


今や自転車乗り(サイクリスト)にとっては欠かせないGPSサイコン(サイクルコンピュータ)。

私は通勤用のMTBでケイデンス(ペダルの回転数)が測定ができるサイコン(非GPS対応)を使っているのですが、紛失してしまったので替わりモノを探していました。私の用途は今時マイナーなようで😅、安いケイデンス対応のサイコン(非GPS対応)が無いんですよね~。

でケイデンスセンサーと連携可能な格安GPSサイコンを見つけたので、ちょっと贅沢かなと思いましたが思い切って買ってみました。コレです。

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激安です。スピード、ケイデンス(ペダル回転数)、ハートレート(心拍数)の各センサーと連携できて4650円(センサーは別売り。私はタイムセールで買ったので4000円しませんでした)。STRAVAとも連携できるので、Google Fitでフィットネス情報も管理することができます。
本図のサイコンはXOSS G+ではありませんが…😅。

はっきり言ってオススメです。今回はこのサイコンの使用感を紹介します。


■格安GPSサイコン(XOSS G+)の使用感

特徴と思われるところをピックアップして紹介します。
必要に応じて愛用のLEZYNE Super GPSと比較しますね。

●対応センサー

  • スピード
  • ケイデンス(ペダル回転数)
  • ハートレート(心拍数)
の各センサーに対応しています。十分ですね。(パワーモニターについては近日対応予定とアプリに表示されています。)
(【参考】LEZYNE Super GPSは上記の他にパワーモニター、シフティングモニターにも対応していますが私は使っていません😑。)

対応している通信方式はANT+のみです(Bluetoothのセンサーは非対応です。スマホとはBluetoothで通信してるんですけどね😅)。私は手持ちのBluetooth専用の格安センサーがペアリングできなくて、おやっ😲!?と。センサーを選ぶ際にはご注意ください。

(【参考】LEZYNE Super GPSはANT+とBluetoothの両方のセンサーに対応しています。)


●マウント

もちろん付属されています。形状はGarmin互換なので多くのサードパーティメーカが互換品を出しています。別途購入するにしても選びたい放題ですね♪
これは別途購入したCooSpoの互換マウントです


●バッテリー

・バッテリーの持ち

取説によると『連続利用時間:最大25時間』です。
毎日の通勤に使っていますが(1日1H未満)めったに充電することが無いので(前回充電したのが何日前か忘れるほどです)、朝から夕まで1日中走るロングライドでも全く問題が無さそうです。

先日、実際にフル充電状態から5時間のライド(休憩含む)で使ってみましたが(電源ONしっぱなし&測定しっぱなし)、バッテリー残量表示の電池マークは最大のままでした。
(【参考】LEZYNE Super GPSもスペック上は『連続使用可能時間:24H』と謳っており、実際に宿泊ツーリングで使うと3日に一回ぐらい充電しています。)

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【2021.6.5追記】
上記のフル充電からの5時間のライドに続いて、通勤ライド/週末サイクリングで断続的に使い続けたところ、19.5時間(使用期間は15日間)でバッテリー残量表示(電池マーク)が『残量0(下記)』になりました(この写真撮影後、数分で画面表示が消えました)。
(通勤時はスピードセンサーとケイデンスセンサーを使っています。また帰り道は夜なのでバックライトは点灯しっぱなしです(オートモード使用)。)

この実測結果(19.5時間)はバックライトでの電力消費も考慮すると、取説表記内容『最大25時間』と比較して妥当だと思います。


【参考情報:ハートレートモニター使用時】
ハートレートモニター使用時は、バッテリーの減りが速いように感じます(実測はしていませんが)。ハートレートモニターとサイコンの通信量が多くバッテリーの消費が多いのでしょうか?
リンク(ブログ内):『格安アームバンド型ハートレートモニター


- バッテリーの最後の持ちと表示(最後の1目盛りから電源OFFまでの時間)【2021.10.10 追記】

○最後の1目盛り
下図の目盛り1(残量1)の状態になってから約140分間(2時間20分)で完全に電源OFFの状態になりました。
(この時も通勤で断続的に使った結果です。)


○目盛り0(残量0)から
下図の目盛り0(残量0)の状態になってから約15分間で完全に電源OFFの状態になりました。
(この時はサイコンを自転車から外してGPSの届かない室内に放置した状態での測定結果です。)


・充電時間

上記の残量0からフル充電までの時間は2時間ぐらいでした。


・充電中の使用(計測)

OKです♪
ただし、充電用のmicroUSBコネクタは本体背面についているので、サイコンをハンドルにマウントした後でないとケーブルを挿せません。ちょっとやりづらいですが、充電中の使用は普段使わない機能なので防水性優先の本機のコネクタレイアウトは良いと思います。


●内蔵メモリ

サイコンの内蔵メモリの容量は7.9MBで距離に換算して約1500kmです。1日200km走っても1週間は持ちます。十二分だと思います。
サイコン内のメモリが一杯になると自動的に古いデータに新しいデータが上書きれるので、スマホとのデータ同期は定期的に行うことをオススメします。


●防水性能

雨天で試してみましたが特に問題無いと思います。


●GPSの捕捉

ウォームスタート(電源OFF前の最後に記録した位置情報を覚えていて、電源ONした時にGPSの捕捉を早くする機能)を搭載しているようです。前回電源OFFした場所でならGPSを捕捉するまで30秒以内です。(LEZYNE Super GPSと同等)

ちなみにGPSの捕捉には測定の開始(▶)が必要です(電源ONだけでも裏で捕捉を行っている気配はありますが、定かではありません)。


【参考情報:ハートレートモニター使用時】
電源ON時にハートレートモニターと先に接続すると、GPSの補足が完了するまで時間がかかっているように感じます。ハートレートモニターとサイコンの通信量が多くサイコンが忙しいのでしょうか?
リンク(ブログ内):『格安アームバンド型ハートレートモニター


●測定項目

・全測定項目

  • スピード(平均・最大を含む)
  • 走行距離
  • 走行時間
  • ハートレート(心拍数、平均・最大を含む)
  • ケイデンス(ペダル回転数、平均・最大を含む)
  • 標高
  • 勾配
  • 現在時刻(時計)
  • 積算距離
測定項目の中で勾配測定・標高測定・時計が興味深かったので特出しで紹介しておきます。


・勾配測定

感覚的な話で申し訳ないのですが、0%表示のときは、(多少の路面の凸凹程度には反応しないように)かなり感度を落としている(もしくは時定数を大きくしている)と思われます(個人の感想です)。フラットな道を走っているとめったに表示が0%以外になりません。実際問題として0%付近の勾配って風向きの方が走りにはよっぽど影響大なので、良く考えられていると思います😋。
一度0%表示を外れると(1.0%以上ぐらいの勾配からだと思います)、0.1%刻みでキビキビと勾配を表示してくれます(ちょっとキビキビ過ぎ😅?)。

・標高測定

ちょっとびっくりしましたが気圧計(バロメーター)を内蔵していて、これで標高を測定しています(なのでGPSを補足していないくても標高が表示されます)。登山用の機器みたいですね。

標高の補正にGPS測位からの推定値を使用しているかどうかは不明です。


・現在時刻表示(時計)

内蔵で時計機能を搭載しているので、GPSを補足していなくても時刻表示がされます。もちろん、GPS補足時に時刻補正をしています。


ちなみに他の測定項目(スピード、ケイデンスなどなど)の測定値は極めて普通です。実用上、特筆すべきことはありません。
(なお、私は通勤用の自転車に付けているのでハートレート(心拍数)は測定していません。)


●操作性

操作ボタンは2つです。機能を絞り込んでいるので分かりやすくて極めて使い易いです。
  • 左ボタン:測定の開始/一時停止
  • 右ボタン:電源ON/OFFと画面の切り替え
(サイコンの設定は本体では行わずに全てアプリから行います。)
LEZYNE Super GPSはボタンが4つあるので時々迷ってしまいます😅。

信号待ちなどで停車した場合は、測定を一時的に自動停止します(走り出すと再開します)。
測定中に電源をOFFにすると、それまでの測定データが自動的にサイコン内のメモリに保存されます。保存し忘れることがありません。

ボタンも大きくて押し易いと思います。


・オートスタート/ストップ【2021.6.20追記】

信号待ちなどの停止時・発進時のオートストップ/スタートですが、それぞれのタイムラグは以下の通りです。(GPSのみ使用。スピードセンサー不使用時)
  • 自転車停止から測定停止まで:約2秒
  • 自転車発進から測定開始まで:約2秒
優秀だと思います。


●画面表示

シンプルな3画面構成で本体の右のボタンを押すと切り替わります。各画面の表示項目は
  1. スピード、走行時間、走行距離、ハートレート、ケイデンス
  2. 平均スピード、標高、勾配、平均ハートレート、平均ケイデンス
  3. 最大スピード、現在時刻(時計)、積算距離、最大ハートレート、最大ケイデンス
(この他に、各画面にパッテリーの残量、GPSの受信状況がアイコンで表示されます。)

1画面内の表示項目のカスタマイズはできません。まあ、3画面しかないので直ぐに切り替えられるので問題ないと思います。と言いつつ(積算・平均等ではない)リアルタイムな情報(ケイデンス・ハートレート・勾配・現在時刻(時計))は同時に一画面に集約して見たいなぁ、と思います。走行時間とか走行距離って『今すぐ見たい項目』じゃないですよね😋(個人の感想です)。
(【参考】LEZYNE Super GPSの場合は、自分のお気に入りの項目を1画面に表示させることができます。)

視認性も問題ありません。バックライトも搭載しています(私はアプリからの設定で『自動点灯/消灯モード』に設定して使っています)。


●ナビゲーション

対応していません(私は元々ナビ機能を使う気がないので全く問題ありません。ナビに従って自転車に乗っても楽しくないし、走行中にナビ画面を見るのは危険です。必要なときには停まって地図を見るオールドタイプです😅)。
(【参考】LEZYNE Super GPSは簡易ナビ機能がついています。しかし上記の通り私は使っていません。)

【おまけ情報】
Garminの登山用のGPSには、通常のナビ機能のほかに道に迷ったとき(遭難)に元いた場所へ戻る経路をナビする機能があって非常に有用だと思いますが、公道を走る自転車には不要ですよね。


●取説

3か国語に対応しています。日本語もあるので安心ですね。


●スマホアプリ『XOSS-cycling computer connection』

XOSS-cycling computer connection (- Google Play)


LEZYNEのアプリより機能を絞っていて直感的で使い易いと思います。 


・対応デバイス(サイコン)

一見するとXOSS専用のアプリのように見えますが、複数のブランドのサイコンがこの1つのアプリに相乗りしています(下図参照)。スマートホームで言うところのSmart Lifeみたいな感じですかね。非常に賢い効率的な方法だと思うのですが、日本メーカーには絶対に真似できない方式ですね😅。


・サイコンの設定

(センサーとのペアリング以外は)全てアプリから行います。
なのでサイコン本体のボタンは2つのみです。ボタンが少ないのでハードは安く作れるし、操作に迷いは生じません。良いことですね。


・サイコンのメモリ管理

アプリから消去が可能です。が、サイコン内のメモリが一杯になると自動的に古いデータに新しいデータが上書きれるので、スマホとのデータ同期を定期的に行っておけば手動でデータ消去をしなくても良さそうです(データがスマホと同期しているかどうかはアプリで分かります)。


・STRAVAとの連携

STRAVAと連携する設定にしておいた場合、サイコンの走行データをスマホと同期すると、そのデーは自動的にSTRAVAにもアップされます。余計な操作が不要で楽ちんですね😄。


使用感の紹介は以上になります。

本機は機能を肝心なものに絞り込んでいるので多機能なモノより使い易く、格安であることを抜きにしても十二分です。お釣りがきます😋。初めてGPSサイコンを使ってみたい方にはオススメだと思います。本機を使いこなして不足するところがあるようなら、上の価格帯の機種に変更する、というのが良いのではないでしょうか。恐らく不足するところはなかなか無いと思いますが😋(個人の感想です)。

【おまけ情報】
XOSSアプリ対応している同価格帯の商品で画面表示項目が改善されているモノもあるようですね。そっちにすれば良かったかなぁ😋。まあ所詮通勤用途なので買い換える気は毛頭ありませんが😄。


●改善要望点

・画面表示

上記していますが、リアルタイムに見たい情報(ケイデンス・ハートレート・勾配・現在時刻(時計))は一画面に集約して欲しいですね。格安サイコンなので、画面のカスタマイズまでは求めませんが。


・ストラップホール

格安とは言え一応GPSサイコンなので盗難は気になるところです。私は乗車していないときは自転車から外して持ち歩いています。ストラップホールがあれば便利なのにな、とはいつも思っています。


●XOSS G+のまとめ記事【2022.2.21追記】

格安ハートレートモニターやスピード/ケイデンスセンサーなどとのペアリングも含めたXOSS G+のまとめ記事をアップしました。興味のある方はこちら『格安GPSサイコンと格安周辺機器(センサーなど)のまとめ(サイクルコンピュータ XOSS G+をご覧ください。

リンク:『XOSS G+と格安周辺機器のまとめ




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