Google Home(Google Nest)にプッシュ通知を喋らせる方法としてはGHKit
Zeroを使う方法やラズパイ(Raspberry
Pi)でgoogle-home-notifierを使う方法がメジャーですが、ここで紹介するのはAndroid端末(スマホやTV
BOX)のみを使う方法であす。喋らせる言葉(文章)はPushbulletのメッセージ(通知)です。ちなみに本方法はAmazon
Echo(Alexa)でも有効です。
元ネタは以下のページになります。基本的な設定などはこちらを参照下さい🙇。
参照リンク
■『特定』のメッセージを喋らせる方法
この方法はPushbulletの特定のメッセージをトリガーにするのですが、星マーク『★』のついたメッセージを特定のものと認識してGoogle Homeに喋らせます。
●使うアプリ・サービス
- Pushbullet (- Google Play)
- Automagic
-
通知アナウンサー - ByVoice
通知アナウンサー - ByVoice (- Google Play)
テキストメッセージや通知を読み上げてくれるアプリです。発声に使っているのは『Googleテキスト読み上げエンジン』です(変更は可能です)。Automagicのプラグインとしても動作し、AutomagicからアプリのON/OFF制御が可能です(Tasker対応のアプリはだいたいAutomagicでも認識されるみたいですね)。以下ByVoiceと略して記載します。
上記アプリは必ずスマートスピーカーと接続するAndroid端末にイントールしてください。
●設定方法
流れは
①Pushbulletのメッセージをクリップボードにコピー
②メッセージに星マーク『★』があるかどうかをAutomagicで判定
③メッセージをAutomagicからByVoiceに渡して発声
④音声をAndroid端末からスマートスピーカーに発信
となります。
1. Androidシステムの設定
1.1. 通知の設定
1.2. 『Googleテキスト読み上げエンジン』の更新
普段あまり使う機会のない方も多いかもしれない『Googleテキスト読み上げエンジン』ですが、必ず最新版に更新してくださいね。喋りがかなりスムーズになりますよ。
Androidシステムの設定は以上です。
2. Pushbulletの設定
次にPushbulletの設定を行います。
Pushbulletの設定は以上です。
3. Automagicフローの作成
実はこのフローの作成は少し悩んだんですが結果としては意外とシンプルです。
トリガー:メッセージの判定
アクション①:特定メッセージをクリップボードからコピー
アクション②:特定メッセージの通知(=ByVoiceへの受け渡し)
(※Automagicの詳しい設定方法はこちらを参照ください。)
3.1. トリガー『Plugin Event (Experimental)』:メッセージの判定
トリガーとして『Plugin Event (Experimental)』を選択します。
開いた画面の『Plugin』で『プッシュを受け取る』を選択して、さらに『CONFIGURE』を選択します。
開いたPushbulletの設定画面で『~を含む』に特定メッセージの印である星マーク『★』を入力します。
3.2. アクション①『Copy Text from Clipboard』:特定メッセージをクリップボードからコピー
アクションで『Copy Text from Clipboard』を選択します。
開いた設定画面で『Variable』欄に『clip_data』と入力します(おそらく初めから入力されていると思います)。
この『clip_data』はクリップボードのテキストを収納しておく変数(箱)です。
3.3. アクション②『Notification on Statusbar』:特定メッセージの通知
アクションで『Notification on Statusbar』を選択します。
開いた設定画面で『Message』欄に『{clip_data}』と入力します。
ここではクリップボードからコピーしたテキストが入っている変数『clip_data』に入っているテキストを通知として発信します。
以上でAutomagicのフローは完成です。
4. ByVoiceの設定
最後はByVoiceの設定です。
アプリのホーム画面で『アプリからの通知』を選択します。
開いた画面で『通知を読むアプリを選択』を選択します。
開いた画面でAutomagicだけをONにします。
PushbulletはONにしません。OFFのままにします。
戻ってきた画面の『読む内容』で
『アプリ名』と『通知タイトル』はOFF
『通知内容』はON
に設定します。
(『アプリ名』と『通知タイトル』をONにすると、これらも喋る対象になってしまってうっとおしいです。(笑))
『読む文字数』はお好みで設定ください。
ByVoiceの設定は以上で、これですべての設定は完了です。
スマホなどから星マーク『★』をつけてPushbulletのメッセージを発信してみてください。Google
Homeが喋り出します。
○【おまけ情報】スマートホームからのByVoiceのON/OFF制御
上記しましたがByVoiceのON/OFF制御はAutomagicのアクションで可能です。結局今回は使わなかったのですがそのうち出番があるかもしれません。
我が家の場合、Android TV
BOXをSTBとしても使っているので通知のあったときだけBluetooth接続したいですが、Google
HomeとAndroid TV
BOXのBluetooth接続再開がうまくいかないんですよね~。接続先を別のBluetoothスピーカーに替えてみようかな。(バレていると思いますが、最後の接続先はスマートスピーカーである必要はありません。(笑)喋っているのはスマートスピーカーではなくてByVoice(Googleテキスト読み上げエンジン)なので😅。)
まだまだ改善すべきところはあるのですが一旦はここまでとします。
PushbulletとAutomagicと連携できたから何でもできそうな気がするんだけど、特に喋って欲しいことないんだよねぇ~。さて、何を喋らせれば良いのかな😅?
【2020.9.17追記】 Automagicのアプリのリンク先を変更しました。