格安の小型シグナルジェネレータ(発振機)を使ってみる(FG-100)

📅
我が家には既にちゃんとした(?)シグナルジェネレータ(発振機)がありますが、小型でキレイな正弦波を出力する低周波の発振機が必要(?)になり購入しました。

今回はこの発振器の使用感の紹介になります。


■格安の小型シグナルジェネレータ(発振機)を使ってみる(FG-100)

●使用するハード(FG-100)

モノはコレです。
FG-100 DDS関数発生器、関数発生器高精度簡単な操作1Hz〜500KHz時間係数校正のための簡単な持ち運び - Amazon 

小型の発振機(シグナルジェネレータ)です。
Amazonで2,647円でした(2024.12.17)。


・製品仕様(Amazon商品ページおよび取説より)

  • アイテムタイプ: ファンクションジェネレーター
  • 素材: ABS
  • 色: 写真の通り
  • 出力波形: 正弦波、方形波、三角波、順方向のこぎり波、向逆方のこぎり波
  • 周波数範囲: 
    • 正弦波 1Hz~500kHz (振幅は 200kHz まではフラット、200kHz を超えると周波数が増加するにつれて振幅が低下する場合があります)
    • その他の波形 1Hz-20kHz は位相ノイズが良好で歪みが小さいため、位相ノイズと歪みを気にしない場合は、全周波数範囲を出力できます
  • 解像度: 1Hz
  • 正弦波歪み: 1% (周波数 <1kHz); 0.5% (周波数 >=1kHz)
  • 出力振幅: 最大 ±10V(P-P)。
  • 出力インピーダンス: 50 オーム
  • DC オフセット: 最大 ±10V、無効にできます
  • 内部フィルター: 正弦波またはパルス用、オン/オフにできます
  • 電源: DC3.5-10V。DC 5V アダプターまたは 3.7V リチウム バッテリーを推奨します
  • サイズ:125*80*30mm(突起物含まず)
  • 重量: 約 172g/6.1 オンス
  • パッケージ内容:
    • ファンクション ジェネレーター x 1
    • USB ケーブル x 1
    • 取扱説明書 x 1
付属品:電源用USBケーブル、超簡易取説(英語)

Amazonの商品ページの画像には本体右下に『EZM Electronics Studio』というメーカー名ぽい印字がありますが、実際のモノにはありませんね😂。


●使い方

取説にも非常に簡単な記載しかありませんが、特に迷うことはないと思います。
各種設定ボタン・ボリューム

  • 波形の選択:『MODE』ボタン
  • 周波数の選択:『CURSOR』ボタンで桁を選んで『+』『ー』ボタンで値を選びます
  • 出力レベルの調整:『AMP』ボリューム
  • DCオフセット:
    • DCオフセットのON/OFF:『DC OFFSET ON/OFF』ボタン
    • DCオフセットレベルの調整:ON/OFFボタン下のボリューム
  • 出力のON/OFF:『RUN/STOP』ボタン(※1)
  • フィルターのON/OFF:『FILTER』ボタン(※2)
※1 出力ONの時は、他の設定ボタンは無効になります
※2 フィルターの特性についてはどこにも記載がありません🤣

付属の簡易取説


●使用感

付属のUSBケーブルで給電して使ってみました。


・機能・性能

- 操作し易さ(使い勝手)

格安にもかかわらず周波数をデジタル入力できるのが便利ですね~😋。

一方で、取説には「全ての設定パラメーターは保存可能」との記載がありますが、実際に電源OFF⇒ONすると設定は全てリセットされてしまいます。今のところ保存される気配はありません😅。
なにか保存する方法があるのかな🤔?


- 各種出力波形

この発振機は正弦波・方形波(矩形波)・三角波・のこぎり波・逆のこぎり波・Duty 20%の方形波・インパルス(?)を出力することができます。

実際に出力させてみるとこんな感じです。
各種出力波形(1kHz 1Vpp)

私はほぼほぼ正弦波しか使いませんが😅。


- 最大出力電圧

出力ボリュームを最大にすると、約17Vppまで出力できました。
約17Vppの出力波形

セットの電源はUSBの5Vですが内部でもっと高い電源電圧を作っているんですね😋。


- 周波数特性

100kHzで出力を確認してみました。
100kHzの出力波形

100kHzだと方形波(矩形波)は大分なまってますが、正弦波はそこそこイケますね😋。
最大出力も約17Vppまで大丈夫です。

仕様上、200kHzを超えると最大振幅が減少するのですが、実際に500kHzの出力を測ってみるとこんな感じです。
500kHzの出力波形

振幅は約6Vpp程度しか確保できません。また方形波はほとんど正弦波ですね😅。


- 正弦波のひずみ率

見た目はキレイな正弦波ですが、私としては(今後のようと実はここが一番気になるところなのです。
と言いつつまだひずみ率は測っていません😅。
1kHzと100kHzの正弦波

ひずみ率は測定したらアップしますね😋。


- DCオフセット

片電源(DC5V給電)の格安発振機なので、(ひずみ率と同様に)本件は物凄く気になっていたのですが、結果はとても良好です♪

『DC OFFSET』OFF の状態ではDCオフセットは0Vです。
『DC OFFSET』OFF時のオフセットは0Vです(『AMP』ボリューム最少時)

最大出力電圧の項目のところでも触れましたが、内部で電源電圧を作り直しているっぽいので(恐らく±電源)、オフセットもキレイに0Vにできるのでしょうね😋。


- フィルター機能『FIlTER』について

取説には『正弦波とインパルス(?)では有効です』的な事が書いてありますが、どこにも特性の記載がありません😥。

試してみると正弦波では差が分かりませんでした。500kHz方形波だとこんな感じです。

左右のどちらがフィルターのON状態か微妙ですね😅。


・信頼性

各種設定ボタンの造りはチープです。チープなこと自体を私は気にしませんが、耐久性という観点ではボタン以外も含めて気になりますね。

本件は引き続きウォッチしていきますね😋。


●改善要望点

  • 特にありません(格安ですから😋)。


●まとめ

かなりキレイな正弦波を出力できて最大振幅約17Vppで使えるので(少なくとも)オーディオ帯域ならば相当使えると思います。

とても良い感じの本発振機は我が家では特殊任務が待っています😎。その件に関しては別途アップしますね😋。



【おまけ】同じモノ?

Amazonで製品品番『FG-100』で検索すれば、(恐らく)同じと思われる発振機が売るほど😅検索できます。
ただし使っていないので同様の性能・機能なのかは不明です。購入・使用に際しては本ブログの筆者(私)および本ブログは一切の責任を持ちません。自己責任にてお願いします。




ーこの記事をシェアするー
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事のタイトルとURLをコピーする
0 件のコメント: