自転車用の格安ドラレコ(ドライブレコーダー)を使ってみる(サイクルレコーダー:KAIHOU KH-BDR100)

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先日信号待ちの停車中に正面から(=道路右側を)走ってきた子供を載せたママチャリに接触されそうになって怖い思いをしました。
そこで自己防衛のために格安(3,945円)な自転車用ドライブレコーダーを試してみました。

ドラレコと言うよりライトのような外観ですね。
商品パッケージには『サイクルレコーダー』とありますが一般的な言葉かどうかは怪しいですよね😋(自転車なので『ドライブ』レコーダーという表現もおかしいですが…😅)。

今回はこのドラレコ(ドライブレコーダー)の紹介になります。


■自転車用格安ドライブレコーダーの使用感

●製品仕様

・主なスペック(Amazon商品ページ、および取説より抜粋して編集)

  • 画素数:100万画素
  • レンズ画角:対角120°水平95°垂直50°の広視野
  • 赤外線ライト:夜間走行でも鮮明に録画が可能(センサーが暗さを検知すると点灯)
  • 録画データ形式:AVI
  • 録画時間:最大240分(付属の64GB microSDカード使用時)
  • ループ録画機能:録画を開始すると自動でループ録画(1ファイル:2分)
  • 内蔵バッテリー:700mAh(microUSB充電式)
    • 稼働時間:約3時間(参考:満充電からの自然放電の目安は約2ヶ月)
    • 充電時間:約4時間
    • 充電中の録画:可能
  • 防水性:防水IPX5(付属の背面キャップ装着時)
  • 本体サイズ:30*82*32mm(約90g)
  • 簡単取り付け・取り外し可能な自転車ハンドルマウント
付属品:自転車ハンドルマウント・背面キャップ・microSDカード(64GB)・充電ケーブル・取説(および誤記訂正シート)

格安でありつつもmicroSDカードが付属しているのは嬉しいですね😋。

本体取説より


・事前準備

- ハンドルへの取り付け

付属のハンドルマウントは一般的な自転車用ライトのマウントと同じタイプなので、取り付けに迷うことはないと思います。
また多少ですが左右に本体の角度を変えることができるので、角度のあるハンドルにも対応できます。
この写真が最大の変化角度です(写真の撮り方が下手ですみません。左右の角度は一緒です)。


- 時刻合わせ

事故が起きた時には証拠となるドライブレコーダーですから時刻を記録しておくことは重要ですよね。
本機では時刻情報を記録したテキストファイル(time.txt)をPC等で作成してmicroSDカードに保存することにより、本体の時刻情報を変更します。
本機取説より

取説に書いてある通りで出荷時設定が消えていなければ設定は不要ですが、時刻合わせが必要な場合にはmicroSDカードにテキストファイルを作成するためのPCなどが必須です。


・使い方

- 録画

本体背面のボタンを押すことにより電源ON/OFF、録画START/STOPを行います。
本体取説より

動作中はボタンに内蔵されたLEDが点灯・点滅します。
  • 電源ON(非録画時):青点灯
  • 録画中:青点滅
  • バッテリーが切れた時:消灯
ボタンLEDが電源ON(非録画)時は青点灯、録画時は青点滅

ちなみに充電中のボタンLEDは
  • 充電中:赤点灯
  • 充電完了時:消灯
です。
充電中はボタンLEDが赤点灯(充電完了時は消灯)


- 再生

本機に再生機能はありません。AVIファイルが再生できるPCなどにmicroSDカードを挿し替えて再生します。
カードに保存される映像データ(AVIファイル、1ファイルの録画時間は2分)

ドラレコの目的(事故の証拠)を考えると、本機の再生機能か無い仕様は(コストとバッテリーの持ち優先で)良いと思います。

(取説によるとUSBケーブルでPCに接続するとUSBドライブとして認識される旨の記載があるのですが、なぜか我が家のPCでは認識してくれません😅。)
USBケーブルで本機をPCと接続してLEDが青から赤に変わった状態(充電状態)で、本機背面のボタンを押すとLEDが再び青に変わりPCが本機をUSBドライブとして認識します(=録画したファイルをPCで見えるようになります)。一度この操作を行うと以降はケーブルを接続しただけでUSBドライブとして認識するようになります。


●使用感

今回の使用感ですが、ドラレコは以下の状態で使っています。
  • ドラレコ本体は自転車ハンドルに取り付け
  • 録画(走行)時は背面キャップを外している
  • 夜間は自転車のライトを点灯(当然ですが😅)


・画質・レンズ画角・音質

ドライブレコーダーとしては十分な画質・音質です。レンズ画角も広角で良いと思います。
夜間の画質も街灯のある都会の住宅地ならOKです(真っ暗な郊外ではまだ試していません)。

日時は画面左下に記録されます。
実際の記録映像の日時表示


・操作性

録画開始までに
  1. 電源ON
  2. 録画START
の2回のボタン押下が必要です(しかも録画STARTは電源ON後の5~8秒以内限定)。
使いづらいですね。電源ONと同時に録画を開始する仕様で何も問題はないと思うのですが。
(どうやら電源ON後の5秒間以内はシステムがmicroSDカードを読み込んでいる時間らしいのですが…。)

それとボタン押下中はボタンが指に隠れてしまって動作状態を示すLEDの点灯状態が確認できないんですよねぇ😖。

一方で録画中に背面ボタンのLEDが青点滅しているのは良い機能です。運転中に常時見えるので(自動OFFの術がない自転車用ドラレコとして)電源OFFのし忘れ防止になります。
録画中のボタンLED(青点滅)は電源OFFし忘れ防止としてGood!です

なのですが、このLED(青点滅)の日中の視認性は余り良くないんですよねぇ😅(バッテリーの持ちとの兼ね合いでしょうが無いとは思いますが)。


・バッテリーの持ち・充電時間 

- バッテリーの持ち時間(稼働時間)

満充電から2時間44分で、バッテリーが切れました(SDカードを確認すると記録時間2分のAVIファイル82個が記録されていました(2分✕82個=164分))。約半分は夜間の録画(走行)です。
仕様上は『稼働時間は約3時間』です。夜間は赤外線LEDが点灯して消費電力が増えますし仕様との比較という意味では妥当な時間だと思います。

ただ実感として3時間は非常に短く感じます。私の場合、通勤で毎日1時間弱は使用しますが、あっという間にバッテリーが切れてしまって「また充電か…。」と思うことしばしばです。

また、一日中(昼間の間中)サイクリングするようなことも考えると最低でも10時間ぐらいは持って欲しいなぁ、とは思います(本機は充電しながらの録画も出来ますが(後述)、やはり単独で…😅)。


- 充電時間

バッテリーが無くなった状態から満充電までの時間は4時間6分でした(充電電流は0.12A)。
仕様上は『充電時間は約4時間』なので妥当な値ですね。

稼働時間の3時間と比べて充電時間は4時間と長いので、急速充電に対応してもうちょっと短くならないかなぁ、とは思います。


- 充電中の録画について

本機は充電中の録画が可能です。
なので、以前に紹介したモバイルバッテリーにもなるライトなどを使えば走行中にも無理なくハンドル上で本機に給電することができると思います。
リンク:『モバイルバッテリーにもなるライト

ライトでドラレコを充電中


- 充電ケーブルについて

本機の充電コネクタはmicroUSBなのですが、通常のmicroUSBケーブルだと端子(電極)が短く、隣のボタンと干渉します(なんとか挿さりますが、斜め挿しっぽくなってしまって電極が曲がって接触不良が起きないか不安です)。付属の充電ケーブルは端子(電極)が異常に長くボタンとは干渉しないので、斜め挿しにはなりません。
本機付属の充電ケーブル(右)は端子(電極)が異常に長く特殊

なので、充電は必ずこのケーブルを使うようにして無くさないようにしましょう😅。

と言いつつ、探したら類似のケーブルも世の中にはちゃんとあるんですね😋。
本ケーブルの動作確認はまだしていません(購入中ですのでレポートはお待ち下さい)
予備の充電用ケーブルとして購入しました。このケーブルの端子は斜め挿しになることも無く、問題なく充電ができることを確認しています。


・防水性 

本機の防水性(IPX5)は背面キャップを付けた状態で規定されているのですが、実際の走行中の録画は基本的にキャップを外した状態で行います(マイクがキャップの中なのでキャップを外さないと録音がちゃんとできません)。
マイクは背面キャップで覆われてしまう所にあります

背面キャップを外した時の防水性がどの程度担保されているのか不明すが、一応microUSB端子とmicroSDカードスロットはゴムカバーで覆われているので防水性は期待できます。小雨程度なら大丈夫そう?ですね(個人の感想です)。
背面の端子ゴムカバー(右はカバーを開けたところ)

まだ雨天時に使用したことがないので、今後アップしていきますね。
【実験】早速雨が降ってくれたので背面キャップを外した状態で試してみました。
自転車が漕げる程度なので、大雨ではありませんが一応大丈夫でした(注:この使い方は防水性が保証されません)。
雨天使用した時のドラレコの濡れ具合(【参考】右は一緒に使ったサイコン)

ですが、本当は雨天時の録画は(録音を諦めて)背面キャップを付けた方が良いですよね😋(キャップを付けているとLED表示が見えないので電源OFFを忘れそうですが…😅)。

そんな訳で、結局私は雨天の録画時と駐輪時には背面キャップをするようにしました。
私の使い方(背面キャップはマウントに紐でつけています)


・耐久性

まだ使い始めたばかりなので、耐久性の確認はこれからになります。
気になるところとしては
  • ハンドルマウントの本体取り付け用ステー部がちょっとチープな作りなので折れないか心配(充電のために頻繁に取り付け・取り外しを行うので)
折れてしまわないかなぁ…。ちょっと心配。
  • 上記した通りで充電コネクタ周りがちょっと特殊なので、接触不良が起きないか心配
などがありますので、少し使いこんだらまた状況をアップしますね😋。


- 固定用バンドについて【2023.2.21追記】

購入から約11ヶ月、ハンドルに固定するためのバンドが切れました。
代わりに100均で買った固定用バンドでハンドルに固定しています。
約11ヶ月で固定バンドが切れてしまいました

2023.3.18追記
固定用バンドの代替品をいろいろ試しましたが、どうやらこれが良さそうです。
固定用シリコンバンド2個セット 懐中電灯を自転車用ライトに ホルダー アウトドア サイクリング 便利グッズ - Amazon

伸縮性があるのでドラレコをハンドルにしっかり固定してくれます。


- バッテリーの寿命について【2023.11.8追記】

約1年半の間、通勤等の移動でほぼ毎日1時間程度使用してきましたが、どうやらバッテリーが駄目になってしまったようです。充電ケーブルを挿すとLEDは点灯するのですが電源スイッチを押しても電源が入らなくなってしまいました。ここが本製品の寿命のようです。


・そのほか

ライトのような本体デザインはGood👍🏼です。一見するとライトにしか見えないので盗難される可能性が低いと思います(充電のために取り外しの容易さは重要なので)。


●改善要望点 

そもそもですが自転車につけるものなので、安価なところが本機の魅力だと思っています。
なので今のままでも十分使えるので大満足なのですが、価格が上がらない範囲で改善できるところはちょこっと改善して欲しいですね😋。
  1. 充電コネクタの位置を変更して通常のケーブルがボタンと干渉しないようにして欲しい
  2. ボタンとLEDは分けて欲しい。本機ではボタンを押してる時にLEDの状態が見えない
  3. 電源ON時はボタン押下一回で電源ON後5〜8秒後に自動で録画開始して欲しい
  4. 電池残量が少なくなってきた表示が欲しい。
以下は価格が上がりそうな内容なんでちょっと無理かなぁ😅
  • 本体サイズが大きくなってよいのでバッテリー容量を増やして稼働時間を長くして欲しい
本機とライトとの大きさの比較
ー バッテリー容量アップで大きくなってもまだまだ問題ないと思います ー
  • スマホと連携できれば、時刻補正なんかも気にならなくなるので嬉しいんですが…。(でもって、AutomateやTaskerなどとも連携できれば理想ですね。電源のON/OFFのし忘れとかなくなるし😋)映像は見れなくてよいので、制御だけでも連携出来ないかぁ。


●まとめ

イロイロと書いてきましたが結論としては、コスパが良く私の用途では大満足な自転車用ドライブレコーダーです。良い買い物をしました😄。


【本記事のオリジナルの投稿日は2022/3/17です。】




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