自作の頻度が高くはなく、専用の実験室もない我が家です。工具や測定器は安くて小さいに越したことはありません。
電流波形をオシロスコープで観測したい時は、まあ小さい抵抗(0.1Ωとか)でも良いのですが、電圧とかと一緒に観測しようとするとGND電位に左右されずに電流を測れたらそれはそれで有り難いですよね。
そこで見つけたのがコレです。
簡易型電流プローブ NYA-01-200 Rev.2.0 - スイッチサイエンス |
簡易型の電流プローブです。価格は2200円(発送もネコポスだったので送料も確か200円ぐらい)。お手軽価格ですね。
(中身は一般的な電流検出用の差動アンプICだと思います(部品パッケージの印字からすると、恐らくMaxim
Integrated製のMAX4376FAUK+Tだと思います)。自作しても良いのですが、超高精度の抵抗の入手とか面倒ですし結局高く付きそうですし😅。)
今回はこの電流プローブの紹介になります。
■簡易型電流プローブ(NYA-01)の使用感
●製品仕様(メーカー製品ページより)
・スペック
- 入力電流範囲:0 〜7.5A
- 1mA:1mV のリニア出力
- 精度0.5%
- 帯域幅:1.7MHz
- スルーレート:10V/μs
- 入力コモンモード電圧範囲:0 〜28V
- 電源(2種から選択できます):
- 外部電源:Vcc=3V~12V
- 006P 乾電池
基板裏面には電源用の006P乾電池コネクタが付いています |
乾電池を電源に使えるのは嬉しいですね(外部電源を用意しなくて良いし、外部電源からのノイズを気にしなくて済むので)。
ちなみにこの簡易型電流プローブには測定電流範囲が異なるモデルがあります。
- 電流範囲 0~750mA:モデル NYA-01-201
- 電流範囲 0~ 75mA:モデル NYA-01-202
製品の包装状態(NYA-01-200 Rev.2.0) |
・使い方
簡単です。測定したい電流とオシロスコープの間に本機を挿入するだけです。メーカー製品ページより |
電源スイッチをONにするとスイッチ隣のLEDが点灯(緑)し測定状態になります。
入出力の端子(赤・黒。付属品)は購入後にはんだ付けが必要です |
本製品のマニュアルはこちらからダウンロードできます。
●使用感
手持ちのDCファンに流れる電流を測定してみました。電流プローブの電源は006P乾電池を使っています |
簡易型電流プローブ(NYA-01-200
Rev.2.0)を使って測定したDCファンの電流波形 (【参考】電流の平均値(DC/DCコンバータの出力電流)は0.670A) |
いい感じですね。汚い(😅)DCファンの電流波形が良く観測できていると思います。
●改善要望点
・本体(基板)の表示
本体基板に変換レンジが書いてあるのは良いのですが、さらに
- 電圧範囲(0 〜28V)
- 電流範囲(0 〜7.5A)
- 電源(VCC)電圧範囲(3V~12V)
の表示が基板上に欲しいですねぇ(猫😺マークは小さくて良いので😅)。使用頻度が高い機器ではないので忘れないように本体に表示が欲しいところです。
・負電流(双方向電流)の測定
交流やコンデンサの充放電電流などの負電流(双方向電流)はやっぱり測りたいですよね。
NYA-01の『Rev 3.0』に期待です♪
ICの交換等で負電流(双方向電流)が測れるように改造可能か、ちょっと検討はしてみようと思っています😋。
・高電圧化
入力コモンモード電圧範囲を拡大して欲しいです。AC100Vの電流が測れるととても便利なのですが。
こちらも抵抗の追加で改造可能か、検討はしてみようと思っています😋。
いろいろ要望も書きましたが、この価格での電流プローブは大変重宝しています。せっかくなので(😅?)、『簡易型”差動プローブ”』も開発・発売してくれないですかね😋。