我が家のスマートホームの一大変更です。心臓部であり頭脳でもあるスマートホームハブ(コントロールセンター:様々な条件分岐などを実行)をChromecast
  with Google TVに変更することにしました。
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| 我が家のスマートホームシステム | 
  (同じAndroid端末である)従来使っていたAndroid TV
  BOXもそこそこイケていたのですが、Chromecast with Google
  TVが先日タイムセールで5480円だったのでポチッてしまいました。
  この変更により我が家のスマートホームの信頼性が高まり、機能も向上しています。
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| 今回のテーマです | 
■Chromecast with Google TVをスマートホームのハブにする
●スマートホームハブとして何故Android端末なのか
  Chromecast with Google TVはAndroid
  OSを搭載しており、スマホと同様のAndroid端末です。
  スマートホームのハブとして様々な条件分岐を実行するコントロールセンターとしては、クラウドサービスやミニPC、ラズパイ(Raspberry
  Pi)といった選択肢もありますが、以下のような観点でAndroid端末の方が優れていると思います。
- Android OSなのでスマートホームに使える様々なスマホ向けアプリが使用可能
- 元々スマホ向けのOSなのでハードの消費電力が小さく常時通電向き
- 安価なモデルが豊富
- クラウドサービスでは難しい安定した待ち時間(ウエイト)の設定が可能
  そんなこんなで我が家では従来からAndroid端末(Android TV
  BOX)を使っていました。
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| 従来の我が家のスマートホームシステム(スマートホームハブとしてAndroid TV BOXを使用) | 
  ここをChromecast with Google
  TVに変更することにより、ある意味劇的に我が家のスマートホームは良くなっています♪
●Chromecast with Google TVとは?
・特徴
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| Google グーグル GA01919-JP [Chromecast with Google TV] - Amazon | 
  Fire TVのように動画配信サービス(NetflixやPrime
  Video、Youtubeなど)をテレビの大きな画面で視聴するためのデバイスです。
  これまでのChromecastはキャスト専用のドングルでしたが、本機からはAndroid
  OSを搭載しているのでスマホのようにアプリをインストールして使うことができます。
  単なる動画視聴用デバイスではないところが本機のとてもとてもとても大きな特徴です。スマートホームハブとして最適です。そしてGoogle純正のデバイスなので安定した動作が期待できるのです。
  私の中では「遂にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」的なガジェットです。これまで価格が高かったので二の足を踏んでいましたが、タイムセールを期に導入となりました😋。
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| Chromecast with Google TVとその付属品 | 
・スマートホームハブをChromecast with Google TVに変更する理由
  従来使っていたAndroid TV BOXとChromecast with Google
  TVを比較するとこんな感じです。
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| Android TV BOXとChromecast with Google TVの比較 | 
  表のセルを黄色くしましたが、以下の2点においてAndroid TV
  BOXは動作が不安定なときがあったんですよね~。
- システム安定性(Android端末としての動作)
- Android TV BOXはときどきフリーズしているようでスマートホームのコマンドが実行されないことがありました(その都度ハードリセットしていました)。
- Chromecastとしての動作
- Android TV BOXはChromecast端末としてGoogle Homeにほぼほぼ認識されなかった(たまに認識されることはあるのですが)のでテレビの制御(主に電源ON/OFF)に難儀していました。
    どちらもChromecast with Google
    TVにすることにより、一発解決です!さすがはGoogle純正と言ったところでしょうか😋。
  
  一方弱点としては、Chromecast with Google
  TVはそのままでは入出力端子が十分とはいえません。ですが、USB
  type-Cコネクタを装備しているので、容易に拡張が可能なのです♪(後述します。)
この拡張性も今回機種変更を決めた理由のひとつです。
●スマートホームハブに必要なアプリ・サービス
  ここではスマートホームハブを構築するためにChromecast with Google
  TVにインストールする必要があるアプリ・サービスを紹介しておきます。
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| Chromecast with Google TVにインストールするアプリ・サービス | 
・Automate
  Chromecast with Google
  TV(Android端末)は実はただの器で、このアプリが我が家のスマートホームの本当の要です。
  スマートホーム向けの連携サービスと言えばIFTTTが有名ですが、IFTTTでは出来ない複雑な条件分岐が本アプリを使うことによって可能になります。
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| Automate (- Google Play) | 
元々はスマホを含むAndroid端末の自動化を行うためのアプリですが、我が家ではスマートホームの頭脳として活躍しています。
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| Automateのフロー画面 | 
  本アプリの詳細については以下のブログ内記事で紹介しています。ご覧ください。
- スマホ自動化:TaskerではなくてAutomateを使ってみる
- AutomateをIFTTTのトリガー(IF)に設定する(Webhooks使用)
- AutomateをIFTTTのアクション(THEN)に設定する(Pushbullet使用)
・Pushbullet
IFTTTなどの連携サービス・アプリとAutomateを繋げるスマートホームには欠かせないサービスです。
  (Automate以外のサービス・アプリとの連携にも大活躍しています。我が家では重宝しています😋。)
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| Pushbullet - SMS on PC and more (- Google Play) | 
  本来はスマホやPCなどの端末間でテキスト、画像、ファイルなどのデータをやり取りをするためのサービスです。使い勝手も含めてLINEと似ていますが、Pushbulletは自分自身の所有する端末間でのデータのやり取りを行うサービスです。
  このデータ転送機能自体も有用ですが、IFTTTやAutomate、Taskerなどと連携できるところが魅力ですね。
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| Pushbullet画面 | 
    本サービスの詳細については以下のブログ内記事で紹介しています。ご覧ください。
  
  
・Webhooks
  IFTTTのトリガーとして使用可能な、アプリ間を繋ぐスマートホームには欠かせないサービスです。
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| Webhooks | 
Webhooksは独立したアプリ・サービスではありません。IFTTTが提供しているサービスです。
  本サービスの詳細については以下のブログ内記事で紹介しています。ご覧ください。
●Chromecast with Google TVの設定
ここでは端末の設定、アプリのインストールなどについて説明します。
・ハードの入出力(I/O)の拡張:多機能USBハブ
    Chromecast with Google TVは入出力(I/O)端子がHDMIとUSB
    type-Cの2つしかないので、このままだとちょっと不便です。
  
  
    なのですが、この端末はUSB
    type-Cコネクタを装備しているので大規模な入出力(I/O)の拡張が可能です。
  
  
    Chromecast with Google TVのUSB
    type-Cコネクタは給電を受けながらのデータ通信が可能なので、(USBハブがパススルー給電に対応している場合)USBハブ経由で本機に電源供給が可能なのです。
  
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| Chromecast with Google TVの入出力(I/O)の拡張 | 
我が家で使っているUSBハブはコレです。
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| UGREEN USB Cハブ 4K@60Hz HDMI出力 7-IN-1 Type-Cアダプター 4K HDMI 100W Power Delivery ギガビットイーサネット LAN ポート 2*USB 3.0ポート SD / MicroSDカードリーダー Surface Dell MacBook - Amazon | 
Chromecast with Google TVにこのUSBハブを接続することにより、
  - 有線LAN(1000Mbps)
- USB3.0 type-A ✕ 2ポート
- microSDカード(104MB/s)
- USB PD充電ポート(type-C 100W)
- HDMI(4K@60Hz):未使用
の入出力を装備することが出来ています。
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| Chromecast with Google TV + USBハブ | 
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| Chromecast with Google TV設定画面:有線LANにも無事に繋がっています | 
    有線LANが使えるようになるので本機からのPCのリモート起動(WOL)も安心です(今どきはWOLも無線(Wi-Fi)に対応してるので、本件はあまり意味が無いかもしれませんが😅)。
  
  
    これで入出力(I/O)端子はバッチリです✌🏻。従来使っていたAndroid TV
    BOXと同等になりました。
  
  ・必要なアプリのインストール・設定
- 問題発生!そして解決策
    早速アプリをインストールしようとしたのですが、Chromecast with Google
    TVにインストールされているGoogle
    Playアプリで検索しても、AutomateやPushbulletなどのインストールしたいアプリが表示されません😥。
  
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| Google Playストアでの『Pushbullet』の検索結果 | 
    おそらく私がインストールしたいアプリはChromecast with Google
    TVにとっては適切ではない(?)アプリとして指定されているのだと思います。
  
  
    (本来動画再生用のガジェットである本端末にとって、私の使い方がかなりイレギュラーなのでしょう😅。)
  
  
    そこでAutomateとPushbulletを無理やりインストールすることにしました。
  
  
    方法はいくつかありますが、ここではPCを使ってChromecast with Google
    TVにアプリをインストールします。
  
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| Google Playを使わないアプリのインストール | 
    ここで紹介するインストール方法はイレギュラーなモノです。このインストールに関して、本ブログおよびブログ管理人は一切の責任を負いません。参考にされる方はすべてご自身の自己責任にて行ってください。
  
  - 事前準備:開発者オプション・USBデバッグの有効化(Chromecast with Google TV)
    Google
    Playストアに出て来ないアプリをPCから無理やりインストールするための下ごしらえとして、まず(PCから操作できるように)Chromecast
    with Google TVのAndroidシステムの設定を変更します。
  
  Chromecast with Google TVの画面右上のアカウントアイコンから
  
    『設定⚙』 > 『システム』 > 『デバイス情報』と進み『Android
    TVのOSビルド』を7回タップ(連打)します。
  
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    すると『システム』に『開発者オプション』が表示されるようになります。
  
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その中の『USBデバッグ』を有効にします。
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Androidシステムの設定は以上です。
  - アプリのインストール(adbLink使用)
    PCからChromecast with Google TVにアプリをインストールするには『adbLink』というPCアプリを使用します。
  
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| adbLink | 
    このアプリの詳細(Chromecast with Google
    TVとの接続方法等)については以下のブログ内記事で紹介しています。ご覧ください。
  
  
    PCからスマホ用のアプリをインストールするには、スマホ用アプリのAPKファイル(『.apk』というファイル)が必要です。このファイルは『アプリ名
    apk』でググればすぐに見つけることができます。
  
  参考までに私が見つけたリンクを張っておきます:
  - リンク:AutomateのAPKファイル
- リンク:PushbulletのAPKファイル
    これらのAPKファイルをPCにダウンロードしたら、PCとChromecast with Google
    TVをadbLinkで接続して『Install APK』ボタンでアプリをインストールします。
  
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| adbLink画面 | 
    Chromecast with Google
    TVへのアプ自体リのインストールは以上ですが、まだ続き(アプリの設定)があります😋。
  
  - アプリのスタートアップ設定
  Automateが端末起動時に動作を開始するようにAutomateの『Settings』画面で『Run on
  system startup』を有効にします。
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| Automateのスタートアップ設定 | 
  Pushbulletには上記のようなスタートアップの設定は必要ありません(起動時に自動的に動作を開始します)。
- 端末スリープ時の設定(Chromecast with Google TV)
  Chromecast with Google
  TVがスリープ時にもアプリを有効にしておく設定です。ここには本当に思わぬ設定が必要でした。
以下、設定内容です。
  Chromecast with Google TVの『設定⚙』 > 『アプリ』 >
  『特別なアプリアクセス』 > 『電源使用量の最適化』を開きます。
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【参考】
  
    AutomateとPushbulletも『電気使用量の最適化』をOFF(『最適化なし』)にした方が動作が速いような気がします(OFFにしなくても動作は安定しています)。
    
      
      
      
        
          
      
  
以上でChromecast with Google TVの設定は全て完了です。
      
        端末がスリープ中もアプリ・サービスは問題無く動作します。従来のAndroid TV
        BOXと同じように端末がスマートホームのハブとして機能するようになります。
      
      ●改善要望点
        上記スリープモードの件以外にもUSBハブ使用時(特にストレージ使用時)には実は色々難儀しました(結論としてここまでで書いた内容で問題なく動作しています)。
      
      
        解決したので問題はないのですが、強いて言えばUSB
        type-C経由の処理能力を上げて欲しいなぁと感じています(ここら辺が問題の根本原因ではないかと考えています)。
      
      ●まとめ
        『Chromecast with Google
        TV+多機能USBハブ』の組み合わせにより、機能を損ねる事なく従来使っていたAndroid
        TV
        BOXより動作の安定性が増し、Chromecast動作・安定した音声操作も使えるようになりました。
      
      
        USBハブも含めると1万円程度の出費になってしまいましたが、細かいイライラが解消されて大満足です♪😁
      
      
        ここで紹介した方法に関して、本ブログおよびブログ管理人は一切の責任を負いません。参考にされる方はすべてご自身の自己責任にて行ってください。
      
      【参考】Fire TVでも試してみましたが、必要なアプリが動作しません😥
        同じようなガジェットとしてFire
        TVがありますよね。OSはAndroidをAmazon向けにカスタマイズしたものなのでChromecast
        with Google
        TVと同じようにスマートホームハブとして使える可能性があります。
      
      
        そこで試しにPushbulletをインストールしてみました(adbLink経由)。
      
      
        残念ながらダメでした😥(インストールはできましたが動作しませんでした)。
      
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| Fire TVにインストールしたPushbulletを起動した画面(動作しません。画面も横長で変ですよね) | 
